最強の法則1999年12月号

ちょっと今月はお笑いに徹してみますわ(^o^)

こんにちわ。ホンマ1ヶ月が経つのって早いもんですね。私の記事を連載して頂くようになって、はや1年ですかぁ・・・。あの頃まだまだ訳のワカランことしか喋れなかったウチの子供も、今では「父ちゃん死ね!ボケナス!」ですからね・・・ああ、嫌だ嫌だ。歳はとりたくないですね(T.T)。

先月号で夏競馬3週連続負け収支が、開催も中央に戻って何とか乗り切ったという話をしましたが、その後の調子はまぁボチボチという所ですかな。別に悪いわけや無いけど飛び切りいいわけでもないし、一家四人が細々と食べていける程度ですわ。

 最近は最強の法則にも、私なんて足元にも及ばん馬券上手、予想上手の方が次々に登場してこられてますんで、ホンマ肩身が狭いでっせ(~~;)。上手な馬券の取り方はその方達にお任せして、今月は自分のアホな失敗話でも書いておく事にしますわ・・・。どのページを開いても”こうすれば当たる!””こうすれば儲かる!”だとちょっとメリハリが無いですもんね(^^;。カラーのページでのお笑い担当は、たくみぶちおさんにお任せ(^0^)。一人でレベルの高いレース見つけて儲けてるなんてズルイわぁ。そんなんキャラがちゃいまっせ(^^;。

この時期の未勝利戦はLレース出身馬暴れまくり!

●10月3日福島6R

その失敗とは10月3日の話。その日は朝のうちは適当にセコセコ競馬。なぜならこの日一番勝負気配のあるレースは福島の6R。勝負するならここしかない!この時期の未勝利の芝2000Mありでうろついてる馬はホンマにメンバーが濃くってオモロイ、オモロイ。ついでにレベルの高いレース(以下”Lレース”と表記)も多く出現!余計にオモロイ。難しそうなレースを予想するのって僕ちゃん大好きぃ~。当たった時の快感が最高やもんね。で、早めに飯を食って予想を煮詰める。

まだ朝イチのオッズしか取得してないので最新オッズを取得して回収率期待値を計算したいと思ってるのに、こんな日に限って飯が遅い・・・(~~;)

慣れん『かやく飯』なんか炊くからじゃ・・(ボソボソ)。んでまた子供がウダウダゆうて食い終わるのが遅いもんやさかい、ノートPCを机の上に広げられまへんがな・・・はよ食わんかいこのボケ娘・・(ボソボソ)結局ノートPCのセッテイングが終わったのが発走10分前。

「よっしゃ、十分間に合うわ(^-^)」
ただ、オッズとって回収率期待値の設定までしてる時間がおまへん。

「まぁ、エエがなエエがなこの日最初の勝負レースや、2000円づつ均等買いで堪忍しといたろ」

この為に朝からこつこつカタイ馬券で貯めてきたちゅうもんやね(^^)。てなわけでこのレースで目を付けてた4頭のBOX買い。

まずは⑫エプソムチャージ。前走の内容は500万でも通用のものと感じて、迷う事無く4頭の中の中心的存在。2頭目以降はドングリの背比べ。じゃぁ得意の激走注意、Lレース出身の馬から面白そうな所をピックアップ。やっぱりLレースは鮮度が命!てな感じで、⑤エアジョルト。8月21日札幌4R(勝馬タイキトゥインクル)のLレース出身馬。朝イチの人気は3番人気も前走はダートで大敗、人気が下がってたらオモロイ。次に③マイタイムシチー、朝イチオッズで4番人気。この馬の出身Lレースは9月19日中山3R(勝馬フサイチドラゴン)のもの。先月号の掲載にギリギリ間に合ったL情報で、新鮮そのもの。しかもLレースで先行した実績もあり超狙い頃ですわ。ただ原稿閉め切りには間に合ったんですが、本の発売日まえにこの10月3日のレースがあったので、皆さんには情報が間に合わなかったんですよね(~~;)。

最後の1頭は⑬タケショウキララか人気薄②トニーボスか・・・。ウウ~~ン、パターン的にはLレースで先行したタケッショウやけど、それやったら1~4番人気の単純BOXやんけ(–;)。取ってマイナスって事も十分考えられるがな・・・。

「よっしゃ、けぇへんかったらしゃあないけどトニーボスでいっといたろ」って感じで少々彩りを加えてこの4頭のBOX!PATに記入していざ投票。
「んん?通信してる音がせぇへんぞ・・(・_・)?まぁええか」しばらくして、『通信状態が正常では有りません』って警告が出る(゜o゜)。ゲッ!!なんでやねん??あぁ~~!!電話の線繋ぐの忘れてるやんけぇ~~。で再度投票し直すも閉め切られた後(T^T)。

<ゴール前>「わぁ~~来るな来るな~~」

<確定後>「なんで??1番人気エプソムと4番人気マイタイムで¥5710・・・なんでやねん(T.T)」

また異常オッズやったんかい(–;)。ちゃんとオチまで付いてますわ。やっぱり父ちゃんボケナスやった見たい・・・(T0T) チャンチャン♪♪

Lレース馬激走したら別のレースでも威力発揮!

●同日中山7R

 今月はお笑い担当に徹するつもりやったんでけど、編集Oさん意向もあってボケナスのまま終わったらアカンみたいですねん(~~;)。で、ボケナスなりにも経験を活かした所も見せてきますわ。

 同日、中山7R。父ちゃんはここで経験を活かしたわけやで。ん?電話の線繋いだんかって?ちゃうちゃうそんなもんとっくに繋いであるがな(^^;)。

 さっきの福島6Rで勝った馬、マイタイムシチーのお陰で同馬の出身レース(9月19日中山3R・勝馬フサイチドラゴン)が、ホンマに値打ちのあるのが判りましたさかい、その事を良く頭に置いてこの中山7Rで十分発揮させたわけよ(^。^)。

 さっきの福島6RではこのLレースから3頭の出走があったわけやけど、馬券に繋がったのはこのレースで先行してた馬やねんね。Lレースで先行してたって事は存分に揉まれて厳しいレース環境を経験たって事が同時に仮定できるねんね。わかる?

 同じく中山7Rには例9月19日のLレースから2頭の出走が有りましたわ。3番人気の④ファインスティーブと8番人気の⑫カネツリーフ。今回の人気はその時の着順が影響してるみたいですけど、例のレースで本当に厳しい環境に置かれていたのは先行していたカネツの方やって事が読み取れますわな。もちろん安定性を考えるとファインやけど上積み+爆発性がキツイのは絶対にカネツって考える事が出来ますわ。それにファインはいつまでも未勝利って事はいかに安定性に欠けるかって事の裏返しでやないですか。私としては福島6Rで経験したとこを中山7Rに活かして⑫カネツに③グレア、⑧ベネベント、⑨トーホーを交えた4頭BOXを買う事に決めましたんや。

”ボケナス父ちゃん”の面目躍如?Lレース最大活用で40万、ごっつあんです!

本文中で木下が触れている10月3日福島6R。カコミはすべてLレース(レベルの高いレース)で実線が9月19日中山3R・勝馬フサイチドラゴンで、破線がそれ以外のLレース。(左も同様)ピンクマーカーの③マイタイムシチーが勝ち単勝2180円、馬連5710円の高配当となった。木下は電話回線つなげなくて、アウト!

上のレースで9月19日中山3R・勝馬フサイチドラゴンのLレースの威力を確かめた木下は、マイタイムシチーと同様にそのLレースで先行していたタレた⑫カネツリーフを中心に据えて勝負に出て、今度は見事的中。馬連7700円、⑫は複勝470円。

競馬で食うなら「回収率期待値」も大事でっせ!

 先ほどの4頭BOXで均等払い戻し回収率を計算すると、どの組み合わせが来ても950%の回収率が期待できるほどの配当が付いてましたんや。何度か書いてきましたけど私が1R辺りで想定している期待値は300%なんですね。それに比べると3倍以上の回収率が設定できていたわけですわ。もちろんそのまま買うてもエエねんけど、私はこういう時、あんまり欲張らんと他にも恐いなぁって思う組み合わせがあったらそれも追加して買うんですわ。まぁ、本音はあんまり無理な勝負はしたくないって弱気虫がでて、抜け目も買うておくんです(^^;)。

 ただ、追加して買う組み合わせの回収率は、元金元返しの回収率設定に落として買うんですわ。今回の場合ですと、さっき名前を挙げた④ファインと⑦フェイシャンから6点を追加購入しときましたんや。追加した組み合わせで来れば元金は保証されます。結局12点もの買い目が出来ましたけど、最初の6点の回収率は約790%程度に落ちただけ、追加6点の組み合わせが来た場合はもちろん100%の回収率です。結局、今回は追加した組み合わせが来る事も無く、最初に考えた6点の内の1点で決まったので回収率を落としてしまいましたが、勝負事を継続していく上で大事なのは、「大きく儲ける事にこだわるよりも、いかにして資金を減らさず安定を保てるか」という事じゃ無いかと思っています。

[担当の※注]

例によって奥床しい木下さんは、金額を書いてくれなかったので暴露すると、
投資金額・・・・・49700円
払い戻し・・・・・392700円
回収率・・・・・790% と40万近く儲けたのでした。もしかすると奥さんには過小申告してるのかな?(O)

レコード続出はバキュームのせいでっか?

 これはある方に聞いた情報やさかいホンマかどうか事実関係は一切知りまへんのでチョコット触れる程度で書いておきますが、少々の雨が降ってもレース開始前にバキュームでターフの上の水を吸い取り、その後ローラーで押し固める事をしている事をしているらしいんですね。

 4回中山2日目の良馬場発表の日よりも3日目の稍重発表の日の方が時計的には0.5~1秒程度速かったみたいなんですけど、どうやらそれがバキューム&ローラー威力らしいですよ。正確な事はJRAから発表があったのかどうかも知りませんけどね(^^;)。

 だからどうだって事も無いような話題ですんまへん・・(~~;)

 前回、疑問を提示した新潟競馬場のレコード多発の原因も、読者の方からメールで送られて来ましたので参考までに書いておきますね。なんでもその説明では開催終了まで時計が速い事は前もって想定できていたらしいですわ。なぜなら新潟競馬場は開催終了後から改修工事に入るため、張り替え用の芝が余っていたのか使い放題だったらしいんですわ。つまり悪くなった部分にサラの芝をどんどん張り替える事が出来たって言う事らしいんですよ。これも自分では事実関係なんか一切調べてないからあくまで参考として聞いて貰えたらって思います。

残り少ない福島芝レースでみんなで儲けまひょ

 そろそろ3歳戦が盛り上がってきますよね。来年のダービー馬やオークス馬がどの馬になるのか今から注目されていますもんね。私が3、4歳新馬戦を見る上で注意している点は、タイムとかは全く無視して自分の目で見た馬の走りっぷりだけです。ホンマその程度しか気にしてないですけど、スタートからゴールまでまじめに走りきるスピード馬よりは、どこかに何か一つ光る魅力を持った馬にひかれますね。

 先日久々に「なんじゃ、この馬??」って感じた凄い馬が居たのでその事でも報告しておきましょか。京都ダート1400Mで武騎手が騎乗して快勝したスリーフォーナイナー(牡・栗東・藤岡厩舎)って馬なんですけど、私が感じた限りでは2着馬とは2クラス近く差が有るんじゃ無いでしょかな?多分現時点で古馬900万くらいの能力を持ちあわせてるんじゃ無いかと思いました。ただ、現実に900万の古馬とレースをしても経験が浅い分どこまで勝負になるかは疑問ですけどね(^^;)。まぁ勘で言っているので間違ってても文句言わんといてや(~~;)、もしよければ頭の片隅にでも留めておいて貰ろうたらエエかと思いますわ。

 あとこの原稿の号が出る時は多分残り4日間でしょうか。と言うわけで今からでも遅くない福島芝での狙い方を書こうと思います。

 まず芝は、内から5~6メートルはほとんど土に近い状態でしょうね。この時期は逃げ、先行馬はホトンド用なしですわ。そして好位から差してくる馬よりも、3角マクリが出来る脚質の馬が一番勝利に近い位置に居ると思います。確か1月号か2月号でも同じような内容の事を書いてあるはずですので、読んでない人はバックナンバーを取り寄せて読んでみてください(書いておいてくれって編集Oさんに強く頼まれた)。これは結局馬場状態が悪すぎるからこそ起こる現象ですから、逆に粘る事が出来た逃げ、先行馬が馬場状態のいい競馬場に替わって出走してきた時は狙い撃ち出来ますよ。また、ここで好走したマクリ、追い込み馬は馬場状態のいい競馬場に替わっても引き続き人気であるなら迷わずぶった切りですわ(^。^)。

 未勝利の場合、残りレース数に余裕が無いんで使い詰めの無理がたたる馬が多いのに注意ですよ。前走好走したからって、今回も好走するとは考えない方がエエですわ。逆にぶった切って考えるくらいの方が面白いんじゃ無いかと思いまっせ。とにかくローテーションには十分な注意が必要ですからね。でわ、また新年号で(^。^)

今月の「レベルの高いレース」リスト

[今月のポイント]11月5日時点の最新の「レベルの高いレース」リストです。

便宜上”*着まで”とはつけていますが、それ以下の着順のも激走したりしてますのでご注意ください。例えば9/19フサイチドラゴンのLレース15着のエンドレスメロディが、10/16福島未勝利で11番人気で2着に入ったりして、木下も「しまった!」っていってました。Lレースは、本人さえもまだ未知数なのです。


初めて読む方に

●木下健のプロフィール

  3年前、それまで経営していた電気工事関係の会社をたたみ馬券生活者となる。理由は、勤めたままでは、競馬の研究をする時間がないから。以後、研究と実践に没頭し、2年半で彼が叩き出した馬券収入は約2000万円、年収に直すと約800万円。今年は5月時点ですでに250万を計上。大阪の郊外のマンションに住み、文字通り馬券で妻一人、娘一人を養っている。妻はよき理解者でもある。

●木下の方法とは

 誤解を恐れず要約すれば、スピード指数を驚異的なレースの観察力で補う方法。いわば、デジタル(指数)とアナログ(レース観察)の融合。この方法で、従来の指数ではフォローできなかった部分の数値化に成功し、これまでにない厳密な能力の評価を実現した。(詳細は1~6月号バックナンバー参照)

●「レベルの高いレース」とは
 日々馬券生活の中で、レースの中でもとりわけ馬の消耗度が激しい、厳しいレースがあり、そのレースを経た馬が後日連対馬を量産することを発見。木下はこの理由を”ストレス”や”流れ”という言葉で考えているが、本当のところは自身にも定かでない。

ともあれ、この考え方を取り入れることによって大きな成果を挙げている。またこれは指数では表せないものだが、木下自身実際の馬券購入の際は苦心して出した指数よりもこちらを優先することさえある。

●「レベルの高いレース」の使い方

 「レベルの高いレース」で”負けた馬”を狙うのが基本。特に着順の悪かった馬はあまり人気にならないので配当的に妙味がある。連載中もこのレースの出身馬が多数万馬券を出しているのは周知の事実。すぐに穴をあけるところもあれば、2~3走してから走り出す場合もあるので、臨機応変に対応したい。とりあえず馬柱に表①の「レベルの高いレース」があれば、赤ペンでチェックするところから始めてみては。