最強の法則2004年4月号
恒例、木下健の「ゼニになる3歳馬リスト」ゼニ馬は今年も大公開!
【ゼニになる3歳馬】とは?
木下のレースを見る眼「走馬眼」で見つけた「これから走りそうな馬」や「穴をあけそうな馬」のリスト。このリストの馬たちをおいかけてるだけで結構な配当にありつけるので好評を呼び、毎年の本誌の恒例となってしまった。
木下の「走馬眼」には、かつてわずか1戦でアグネスタキオンやマンハッタンカフェを見出したなどの伝説多数。でも本人はクラシックとか全然
興味なさそうなので、そこんところ注意して、上手くゼニにしてください。
「裏血統馬券術」で万馬券ゲットしました (^O^)
唐突ですが、下の馬券のコピーをご覧ください(‐_☆)ピキーン。②③⑦の3連複で24,410円の配当が付きました(^-^)。この馬券は1月25日小倉競馬場で会員さんたちとオフ会を行ったとき、ちょっとゲームっぽいことしながら購入した馬券です。
そのゲームは、4人で300円ずつ出しあって馬券を買いますねん。4人のうち、ひとりは購入するレース選択します。次のひとは3連複の軸となる2頭の馬を選びます。3人目はヒモを6頭選び出して、買いに行きます。4人目は1回休憩です。で、この馬券は私が軸馬2頭を選んだ馬券です。この日の中山6Rは新馬戦でした。ご存知のように新馬戦には「にこちゃん指数」(注①参照以下同)は存在しません。でもボクちゃんは大丈夫!そんな場合でもボクちゃんには《裏血統馬券術》(注②)があります(^O^)。
「裏血統馬券術」で予想すると3頭まで絞り込めました。でその3頭というのが②③⑦で、もしもゲームをしてなかったら今頃家でもスイチで購入してたことでしょう(‐☆キラーン)。とゆうのは冗談で、ゲームをしてなかったら3連複なんか買おてませんわ(^-^;。
あいにく今回はページの都合でこの話はここまでにしておきますんで、もうちょっと詳しく知りたい人は私のHPの日記(注③)をご覧ください(^-^;。 あと、「裏血統馬券術」ってなんやねん!?って人は、単行本に詳しく書いてあるんで、単行本を買おて読んだってくださいな(@^∇^@)ギャハハハ。
3連複②③⑦2万4410円。一例挙げると、③の兄ジンサキガケは、緒戦ダ短距離で1.4秒差の圧勝なのに③は12番人気(3着複勝1160円)。ちなみに人気の①⑮は「裏血統」では完全に不要。
① 牡馬・芝・短中距離路線「短い距離ではやっぱりこの馬でっか?」
さて、毎年恒例となりました【ゼニになる3歳馬リスト】を公開したいと思います(^_^)。 ありがたいことにこのリストはなかなか好評らしく、今年はなんとカラーページでっ!、しかも増ページ!、ってことでビックリ(◎-◎;)しております。しかしなんですなぁ~、カラーってのはほんまに気持ちのええモンですなぁ~。もうカラーページは誰にも渡さないざぁんス(^O^)/。
今年は昨年より1ヶ月遅れの公開でちょっと頭数が多いので、昨年とは違う分類にしています。注意点ともども、次の通りです。
・今年2月8日時点での、各馬の「にこちゃん指数」の最高値も掲載して、能力の目安としています。
・牡馬のみ、これまで走ったいくつかの距離のうち、指数が一番高く出た距離をとりあえずの「得意分野」として、「短中距離」(1600以下)と「中長距離」(1600以上)のふたつに分類。 といってもこの分類は非常に難しく、また分類すること自体が危険。 まだ経験の浅い馬たちですから、しっかりとした傾向が掴めてるわけではないので、鵜呑みにしないでください。中でも1走しかしてない馬は、自動的にその距離が「得意分野」と分類されてしまってるので、注意してください。(^-^;)。
・私の「にこちゃん指数」では、2歳時点で「80」をマークした馬は、「その後オープンまで行く可能性大」、場合によっては「G1を取る可能性が非常に高い 」という一応の目安があるので、一応参考にしてみてください。
ということで、まずは「牡馬・短中距離路線」から参りたいと思います。今回は編集部の要望もあるので、”目についた馬”を順に触れて、その他大勢という順にいきます 。
*メイショウボーラー
今年の「短距離ゼニ馬」の代表格といえますでしょうか?けど、短距離馬っていうたら怒られるかな(^^;)。朝日杯FSでは堂々の1番人気で、大接戦の2着を演じてるんですから短距離馬と位置づけてしまうのもどやねん・・・って思いますねんけど(^-^;アセアセ 。 確かに着順は2着やけど、「にこちゃん指数」的に見た場合は「補正」が入って(注①)指数第1位になってきます。それでも同馬の過去の指数を見ると朝日杯(1600)よりも小倉2歳S(1200)の方が少し高く出ていますんで、より短距離の方に適応性が高いと思います。先ほど「指数80をマークした馬は、G1を獲る可能性が高い」といいましたが、この馬の小倉2歳Sはまさにそれに該当するんで、 この先G1馬になる可能性があるとしたら短いところやないかと思ってます。したがって、本当の活躍を見せるのはクラシックよりもっと先になるのでは?
*ナムラビックタイム
戦績からもわかるように、、短いところで抜群の結果を残してます。昨年11月23日のもみじS以来出走がないのがちょっと気になりますけど、順調に使われるようになったらですけど、福島2歳Sで 「指数80」をマークした馬ということもあって、G1タイトルに極めて近い基礎能力を持ち合わせた馬の1頭であるのは間違いないやろなと思ってます。
*タイセイブレーブ
芝でも通用する素晴しい能力と、卓越したスピードの両方を兼ね備えた馬やと思います。ここ最近のダートでの成績が示す通り、芝同様にダート適正も非常に高い馬ですね。
前走(2月1日バイオレットS・ダ1400)はテンから飛ばし過ぎた分、最後に交わされ2馬身の着差をつけられてしまいましたけど、58kgを背負っての内容を考えると、勝った馬(スズカオペラ)よりも間違いなく強かったと思いました。そのため「80」という指数に設定しましたが、この馬もG1をとれるだけの基礎能力は持ち合わせてると思います。ただやっぱり、ダート色の方が強いんかなぁーとも思います。
*シーキングザダイヤ
未勝利、クロッカスSと連勝したこの馬も前途の馬たちと、能力的に勝るとも劣らない馬と思います。前走のレースなんかもを見ても、結果的には能力の違いから逃げを打つ形になっただけと思うんで、単なる逃げ馬じゃなくて、距離もマイルくらいまででなら十分に持つように感じました。(その後アーソントンC勝ち)
*キョウワスプレンダ
東京スポーツ杯2歳S(1800)のあと、G1朝日杯FS(1600)で9着と惨敗しましたけど、私は全兄のアサカゲイル同様、「短距離の差し馬タイプ 」やないんかなと思てます。クラシックを目指すよりもどっちかゆうたらNHKマイルを目指すほうがしっくり行きそうな気も・・・。
「短中距離路線」で目立ったのはこんなところでしょうか。いずれにしても短距離馬の場合は、春のクラシックが一段落つくまでは何ともいえん部分が残りますね。 ホンマは短距離適正が高い馬でも、皐月賞が終わるくらいまでは中距離を重点に使われる場合が多いし、それが終わってから本格的に短距離路線を進むで、世代のレベルはそれから一層あがっていき、真の短距離チャンピオン候補が生まれてきますからね。
② 牡馬・芝・中長距離路線「ちょっと大胆に、この馬が1番手ですねん」
に中長距離馬です。こちらは本格的にクラシックに目標をもって使われている馬ですんで現時点では圧倒的に数が多いですけど、中には「実は短距離の方が適性が高い」馬がいたりします。このタイプは、春のクラシックが終わるころからひっそりと路線変更されて、そっちで「ゼニになる」場合も多いので注意してください。
*アドマイヤビッグ
ここは本来なら、G1馬のコスモサンビームを真っ先に持ってくるべきでしょうけど、”ここはいっちょ勝負したろか”ってことで、2戦2勝のこの馬を最初に挙げてみました。同馬の新馬戦(1600)は2番手の位置から、ムチを使わないどころかまったく追う素振りさえせず、跨ってるだけで勝ちました。2戦目の東京スポーツ杯2歳S(1800)は、前走の戦法とは一変、最後方から追い込む競馬でフォーカルポイント以下を下しました。フォーカルポイントはその後朝日杯FSで4着と好走し、京成杯G3を勝ち重賞ウィナーとなってますんで、これだけでもアドマイヤビッグの素質の高さがわかります。
けど、私がこの馬に注目するのは、東スポ杯で下した馬が重賞ウィナーとなったからやなくて、この時のレース振りですわ。同馬は、直線の叩きあいでフォーカルポイントと併せる形になりましたけど、その時、一瞬「ウィリーする」感じで、前が浮いたように私の目には映りましてん。この表現は単行本の中でも紹介したUT馬(注④)のアグネスタキオンの時にも使った表現なんですが、バイクのアクセルを一気に全開にすると、そのパワーを持て余して「ウィリー」します。非常に能力の高い競走馬にもこれに似た現象が起きる場合があって、「ウィリー=能力の高さ」と思ってます。
とはいえ、タキオンほどはっきりウイリーしたわけではないんで、実際にはどれだけの器かはわかりませんけど、未知の可能性を感じたので、コスモサンビームより先にあげてみました(^_^)。でも東スポ杯後骨折して、その後ウワサを聞かんのが気になりますけど・・・・。
*コスモサンビーム
この馬の一連のレースを見てますと、まさに「現代競馬にマッチした馬」と感じます。現代競馬の象徴ともいえるスピード競馬に十分対応できる、かなり完成された域にある馬と見てます。
朝日杯FSの時も、メイショウボーラの作り出すペースに対応し、内側にできた「ポケット」(注⑤)で力を温存し、真っ向からぶつかって行くことはぜず、最後にその力を爆発させました。まぁ、言い方は悪いですが「出し抜いた」という部分も少なからずあったので、2着のメイショウよりは指数を低く設定しています。もう一点。実はこの「スピード競馬に対応できる」という面が、距離が伸びるごとに、逆に少しずつ邪魔になってくるかもしれんと懸念があります。皐月賞はレースの性質上、先行馬の作り出すペースに対応して追走できること大事ですけど、ダービーとなると他馬のペース云々というよりも、自分自身との勝負という部分が大きいので、捉え方次第では「カカってしまう」とされる馬は、最後の1Fが甘くなったりしそうで・・・。でもまぁこれからいろんなレースを経験することで克服できる部分でもあるので、今から心配する必要などないでしょうけどね(^^)。
*マイネルマクロス
京成杯は2着でしたが、1着のフォーカルポイントとはそれほど差はない印象でした。というかこのレースに限っては着順とは逆で、2着のこの馬のほうが内容が上かなと思いました。この馬は、成績が示すように非常に堅実な馬ですが、あと一歩のところで勝ちきれない馬なので、乗り方が非常に難しいと思います。
*フォーカルポイント
この馬は出遅れた朝日杯FSでも、知らず知らずのうちにスルスルと上昇してくるなど、ごっつ自在性のある器用な脚を持ってるんで、どんな展開にも対応して、力を発揮できる強みを持ってる馬と思います。
*コスモバルク
ひょっとしたら、コスモはコスモでも、サンビームよりはこっちの方が上かもしれんと思わせるくらいエエ面を持ち合わせてるように思います。同馬のラジオたんぱ杯を見たとき、ホンマに素晴しい馬やなと感心しました。この馬の強さは、「追い出してからの反応の良さ」ですね。ユッタリした流れから追い出すと一瞬で加速し、併走馬を突き放したあの爆発力に惚れ惚れしました。タイム的にも並みやったし、展開に恵まれたと思われがちかもしれんですけど、同馬はただの逃げ馬ではないと思いますよ~。
*マイネルデュプレ
共同通信杯を差しきった内容は凄くいい馬と思います。この馬にもクラシック制覇の可能性はあると思います。ただ、同馬のレースをみた印象からは、「本来はもしかしたらマイラータイプかも ?」という思いも感じております。
*マイネルブッルク
500万特別の寒竹賞を勝ち上がった同馬も、素晴しい馬やと思てます。この寒竹賞では「素晴しい瞬発力」とUT馬メモを残してます。にこちゃん指数的には、リスト中のアポインテッドデイと同じようなレベルですが、このときの内容がなかなか目を引くものだったので、 なかなか目を引く内容だったので、期待を込めてジャンプアップさせて掲載してみました。(編集部注/繰り返すがこのリストと原稿は2月8日時点。マイネルブルックはその後きさらぎ賞を勝った。)
*グレイトジャーニー
この馬も当然上を目指していけるだけの逸材ですよね。皐月賞馬ノーリーズンの半弟ということですけど、兄はたまたま皐月賞を勝ってしまっただけの馬と個人的に思ってるで ・・・・・・(^-^;。でもあれよりも能力は上と見てます。ただ兄同様、距離の融通はあまり利かんのかもしれんとも思います。
*フサイチホクトセイ
マイル以下を重点的に使われていますが、決して短いところがいいタイプやないんちゃうかと思いましたんで、こっちに分類してみました。 どんなもんでしょうかね?
今年の牡馬のリストをみると、マイネル軍団+コスモ軍団(同じ馬主)の活躍を一目感じます。マイネルというと、「長く、地味に走って稼いでくれる親孝行な馬」をつい想像してしまいますんやけど(^-^;、今年はひと味もふた味も違ごて、マジで気合が入ってるように思うんで、目が離せない存在ですね。
そういえばマイネル&コスモの総帥、ビッグレッドファームの社長の岡田さん。たまにグリーンチャンネルのパドック解説に登場しはりますが、その「相馬眼」の凄さに圧倒されます。こういう方が自分の目で確かめて購入してきはった馬やねんもん、走って当然ですわな(^-^)。私も来年はマイネルの馬でも持ってみようかな…。
③ 牝馬 ④ ダート路線「けっこう力差あるかなと思ってますけど・・・・?」
牡馬を丁寧に書いてたら、誌面が残り少なくなってしまいました(~~;)。というわけで牝馬の方は、まとめていきます。
リストを見てもろてもわかるとおり、「指数の高い馬がそれほど多くない」ということに気が付きます。それら数少ない指数の高い馬とそれ以外の馬たちの差が大きいので 、クラシックは「高指数馬」たちの活躍で決まってしまうんちゃうかと思います。やはり牝馬の筆頭格は、スイープトウショウやと思います。阪神JFでは直線で進路が塞がる致命的な不利がありましたけど、そこから僅差の5着まで追い上げた能力はかなりのモノで、まともやったら勝ってたと思いますし、桜に一番近い位置にいる馬と思います。
阪神JFの勝ち馬、ヤマニンシュクルも能力的には相当なモンを持ってると思います。ただ、この馬の場合は桜花賞よりもオークスやろうなと思てます。阪神JFの内容もそうなんですけど、これまでの戦績を見ても2歳時に勝ったコスモス賞(1800)の指数が一番優秀なんで、距離が伸びてさらにエエんちゃうかと。
現状はやはりこの2頭が抜けてるんちゃうかなと思てますが、ここへ割り込んでくる新興勢力というと、やっぱり藤沢厩舎のダンスインザムードでしょうね。同馬の新馬戦はまったく追うことなくあっさりと勝ってしまいましたが、実際追ってたらどんだけ伸びたのか想像もつきません。同じように2戦目も危なげなく完勝したんですが、逆に「揉まれたことがない」というのが不安点として、世間の評価よりも少し下げた位置にしておきました。とはいえ、同馬を”揉む”ような馬が500万あたりにおったんか?と問われたら「揉まれてなくて当たり前」と答えるしかありませんけどね(^-^;。
最後、ダートはすみませんがリストをよく見てチェックしてください。というのは3歳のダートはこの時期、レース数自体が少ないので、はっきりとつかみ辛いですねん(~~;)。短いレースばっかりですし・・・(~~;)。でもまあ繰り返しますが、にこちゃん指数「80」はひとつの目安で、この時期この数値前後を出している馬は、長く追っかけても損はないと思います。ということで皆様、このリストを上手く利用してゼニにしてもらえば、幸いですわ~(^0^)/。