最強の法則2000年4月号

先行馬注意レースの対象馬は2,3戦目を狙うのも手

 1~2月の競馬の状況はどうですか? この時期はダートの 競馬が多いので堅めに納まるレースが多いですね。
ただ、 勝負どころさえ間違わなければきちんと結果はついてきますな。 まず芝のレースにはあまり手を出さんことですわ。この時期は 何処まで仕上げてあるのかもワカランですし、芝のレースを買うなら 4歳戦が適当かなと思いますわ。

 古馬のレースを狙うなら500万とか900万が妥当やと思いますね。特に関西のこのクラスのダートは、メンバーが濃いですからしょうもない馬が突っ込んでくることが難しいんで、16頭立てでも10頭立てくらいには絞れますんでお勧めといえると思いますわ。

 1月22日京都12R。八坂特別で3着だったセイカカロブが連軸と考えて間違いないレースでした。後は相手探しのレース。
 同じ八坂特別からは他に2頭参戦していましたが、脚質から考えてもここでは不要な感じでした。

 そこで相手筆頭にはダイゴアルタス。力的にはここなら十分通用の上位で、休み明け3戦目で調子的にも良化の後が伺えました。

 ほんまは馬連で1点でエエかなとも思いましてんけど、余りにもオッズがエエんでちょっと弱気の虫が動き出しまして3点にしてしまいました・・・(~~;)。

 ついでにワイドも買っていたんですが、そっちはキッチリ1点で買いまして¥770で回収率も770%。馬連は¥2270で回収率567.5%自信のあった馬連の回収率の方が低いのが、まだまだ競馬が下手糞な証拠やったりします・・(~~;)。

 先月号で紹介したLレースのもう一方、エイシンラグランジが勝った1月8日の12Rからは2月13日の時点で3頭が勝ち上がりました。詳細はキーニシキがその後2戦目、ナガラローマンもその後2戦目、キングナムラにおいてはその後3戦目での勝ち上がりで3万5千円台の馬連でしたわ。先月号の備考欄には<先行馬のみ>と書いてありますが、勝ち上がったのも先行したこの3頭のみですわ。

 ホンマならもう少し早く馬券になって貰う方が買う側の立場からすると助かるんですが、先行馬に注意したいと感じるようなレースは特に厳しい流れを経験した馬が多く、そう言う馬は直後のレースでは、疲労が完全に抜けきっていないんで激走することが困難なんじゃないかと思てますねん。で、疲労が完全に抜けてきた2,3戦目の激走が多いんやろうということですわ。

 先行馬注意のレースでは対象馬の2,3戦目を狙い撃ちして貰ろてもエエのかもしれませんな。

またしても天王山組

 しかし後方からレースをしていた馬でも馬券に繋がった馬はいましてんで。1月23日京都12Rで2万5千円の万馬券の片棒を担いだエイシンヒューロンです。あのレースから中1週で使っての激走でして、相手はご存知、天王山特別組のマチカネシルヤキミでしたわ。

 1月8日のレースで後方からいいところ無しで終わったヒューロンは次走で脚質一転、逃げに転じての2着逃げ粘りでした。しかし、ヒューロンをもうちょっと良く調べると驚く結果が見つかります。同馬も例の天王山特別組なんですわ(^^)。しかも、天王山特別では2番手を進んで15着大敗です。元々同馬は先行脚質で1月8日のレースだけが何らかの原因で前に行けなかっただけなんですね。先行力が戻れば穴をあける、いや、いつでも経験を発揮できる状態にはあったのだと思いますわ。という事は、結局このレースは天王山特別組みのワンツーだったんです。

 恐るべし天王山特別組(^o^)。

予想のファクターを少なくして、高回収率を狙え

 競馬と言うのは色々な予想方法があって、また違う人間が同じ予想方法を使っても考え方一つで違った結果が出るところが面白くもあり不思議でもある所ですよね。ただ、予想するときのファクターはなるべく少ない方が良いと考えています。

 私の場合ですと自分で計算して出した指数(出馬表)とLレースや物差しレース的な考え方、そして展開とオッズです。と言いましてもオッズは単勝の人気を確認する程度ですが・・・・・。

 前からも言ってますように競馬新聞や調教、パドックは一切目にしません。この辺は私の予想ファクターでは全く重要な部分ではありませんし、目にしなくても単勝オッズである程度予測が付くからですねん。

 1月30日京都10R琵琶湖特別。私の指数表ではダントツの軸馬タヤスタモツが単勝オッズではどう言う訳か7.5倍の4番人気。菊花賞では4着の好成績からも1番人気だと思ってました。オッズを見れば人気を落としている原因が大体掴めますわ。調教が悪かったか馬体重に大幅な増減があるかしか考えられませんね。レース後に調べてみるとやっぱり+24Kの馬体増。それで嫌われての4番人気だったんでしょうな。

 せやけど、そんなモンを気にせん私には全く関係おまへんねん。結果が悪ければ大幅な馬体重増が原因やと言われるだけやし、逆に好走すれば口に出すことも無く忘れ去られる事ですからね。

 誤解して頂きたく無いのは馬体重などのファクターそのものを否定する気は全く無いです。その逆の場合も何ぼでも経験してますさかいにね。絶対に走ると思った馬が凡走、原因は大幅な馬体重増・・ ・。そんな事今までになんぼでもありますわ。

 言いたいのは、

 「そのファクターを信用してエエ事も あるけど当然邪魔される事もある」

 ですわ。全ての競馬予想ファクターにおいて同じ事が言えるんですよ。完璧に近いファクターなんて無いと言うことですわ。

 要するに天気予報みたいなモンですな。降水確率50%って言い換えれば降るか降れへんのかワカランって事でしょ? 80%でも降れへん時が何ぼでもありますわ。

 競馬の場合も一緒、調教調べてパドック見て厩舎、騎手コメント読んで、馬体重調べて返し馬見て・・・・数えたらキリがありませんわ。挙句の果てはあっちのファクターでは買えるのにこっちでは買えない・・ ・悩んで悩んで買い目が増えるだけ。当たっても回収率が低いだけでさほど儲からない。外れたら外れたでいつまでも悔やんで、

 「あぁ・・あのファクターでは拾えていたのに・・・(T.T)」

 ほんまアホみたいやと思いませんか?

 そんなくだらん事に時間を潰すくらいなら1つか2つのファクターで買い目絞って回収率重視で予想する方が絶対に儲かるんですって。外れた時もこれでは拾えない目だから仕方なし!ってきっぱり諦められるでしょ?

 やっぱり競馬は爆発力ですよ。爆発力を得るには高配当を狙うのではなく買い目を絞って高回収率を狙うことですよ。

不当な人気と盲点、4歳馬には宝がある

 4歳戦はたった1度の走破時計や調教、血統だけで不当とも思える人気になってたりしますよね?そう言う意味では宝の宝庫です。マスコミが作り出した不当な人気馬を見つけ出せれば案外美味しい事に在り付けるのは今更私が言う程の事でも無いですよね。

 2月13日京都2R。武豊騎乗のエイシンブレーメンが単勝1.4倍のダントツ人気でした。普段は私の指数はこの雑誌では公開していませんが、このレースに限っては公開しながらでないと話が伝わりませんのでご覧になりながら聞いて頂きたいと思います。

 まずエイシンが人気を被る原因を考えてみると、3着、2着と好成績を残している事、武豊騎乗である事。特に新馬初戦ではマスコミ関係で話題の馬、ピロマティアの3着であった事。2戦目からは 、ピロマティアに騎乗していた武豊がこの馬にも乗ってきた事が、ここまで絶対に勝つであろうと思う程の人気を作った原因だと思われますね。

 しかし、盲点もありました。新馬初戦3着と言っても、前2頭からは1秒1も離された物でレベル的には未勝利のレベルに僅か届かないものでしかありませんし、芝に変った2走目も能力的に見てさほど上積みがありません。

 人気を下げていましたがウイニング、メイショウの2頭は芝が合わなかっただけの事だと思います。エイシンはと言うとダートに戻ったココでは現状の能力ではどう考えても連対一杯の感じでこのメンバーで勝ちきるなんてとても考えられませんでした。

 オッズではエイシンから3番人気ウイニングに流した場合4.4倍、2番人気メイショウでは1.6倍です。

 ここで先ほどのファクターの話ですが 、多くの情報を取り入れているとどうしてもエイシンを切り捨てる事は出来ないと思います。しかし私の場合はファクターの70%をこの出馬表だけに頼っているので 、切り捨ててしまおうと思えば簡単に切り捨てられる程度の能力の馬なんだと言う事が判りました。単勝オッズで1.4倍の超人気になっている原因も対戦してきた相手や着順を見れば簡単に推測できましたからね。

 2,3番人気の馬とは力差ではハッキリ劣ると考えてウイニング=メイショウの1点勝負です。この時エイシンからもう少し配当が付くようですと保険を掛けておいても良かったですが 、このオッズでは当然破壊力を重視して1点勝負で正解でした。

 結果は¥1,010の配当で回収率ももちろん1010%です。

 この様にファクターが少なくてもソコソコ正確なファクターであれば破壊力の ある馬券を買う事が出来るんですわ。もちろん良い時も悪い時もありますが、これが馬券で生活していく上で一番重要なことだと考えてます。