最強の法則2000年7月号

夏競馬の簡単な攻略法を教えましょう

 RTレース組が大活躍、これは要チェック

 この号が出る頃はちょうど函館が始まってますね。という事で夏競馬の簡単な攻略法についてでも書きましょうか。 

 その前にレアな情報を一つ。と言っても皆さんが読む頃には1ヶ月前の情報なんですけどね(^^;)。

 5月13、14日に注目するべき4つのRTレース(※)出身馬が登場していました。一つ目は4月22日2回東京1日目・シンボリシャイアンが勝った未勝利レース。2つ目は翌日23日の東京2日目・ユウワンプラテクトの勝った未勝利レース。3つ目も同日・
ティエッチリボーが勝った900万レース。4つ目も同日、こちらは福島でメイショウノブシが勝った金華山特別。いずれのレースに出走した馬もこの日がRT後の初戦でした。

 原稿締め切りが毎月15日ですから、先月号では情報が間に合わず、読者には悲しいお知らせですが・・・(~~;)。でも、これからも馬券に繋がる馬は出てくる筈ですので覚えといて貰って損は無いと思います。

 まず5月13、14日の両日でシンボリのRTからは5頭が出走し1着2頭、2着1頭で連対率60%。ユウワンのRTからは4頭が出走し1着1頭、2着2頭で連対率75%。ティエッチのRTからは2頭が出走し3着2回で複勝率100%。金華山のRTからは4頭が出走し1着3頭、2着1頭で連対率100%でした。

 中でも注目はティエッチのレースと金華山でしょう。5月14日東京12RではティエッチのRTからロバリーダッシュが出走しておりました。なんと14頭中14番人気で直前オッズで単勝万馬券、まったく舐められたモンですわ・・(`ヘ´)。3番手追走から早めに抜け出し3着に粘りきり複勝2090円、ワイドでは1番人気馬との組み合わせで¥7,130の高配当&5番人気との組み合わせで1万3770円と万馬券でした(^-^)。方や金華山特別組の勝った3頭はいずれも人気でしたが全く危なげない勝ち方で、2着だったプライストページも1700Mから1000Mのレースへと一気の距離短縮にもかかわらず、果敢にハナを切り僅差の2着で前走の11着から見事な巻き返しでした。

 特に金華山特別組みは、この日以前にも3頭が出走して2着2回が有りますし、今後ともかなりの活躍が見られそうな気配なの要注目レースですよ。ティエッチのレースでは先行グループに要注意です。同じレースに出走してきた場合は先行していた方を積極的に狙って見るのが面白いと思います。

 なお、HPでは無償で最新のレベルの高いレースを公開していますのでそちらでご確認ください。

※RTレースとはレース単位でチェックしている程度で、レベルが高いとまでは言わないが、激走馬が出てもおかしくはないレース

夏の芝レースは高配当の宝庫

 では私なりの夏競馬の簡単な攻略法について、常に注意している点を二つほど書きたいと思います。

 まずは一つ目は頻繁に使われる芝の状態から注意する点です。ローカル競馬場は中央の競馬場に比べてはるかに芝の状態が悪化する速度が早いです。経験上、開幕週はとにかく逃げ、先行有利と考えて間違いないですね。特に開幕1~2週は中、長距離での先行馬の活躍が目立ちます。この点に注目するだけでもかなりの馬券が的中しますが 、芝の状態に脚質を加えて予想すると 、メンバー次第で驚くほど簡単に高配当をGET出来る場合が有ります。メンバーの半分以上が先行脚質の馬で占められる時はなるべく内枠の力の有りそうな馬どうしを組み合わせて買うのが基本ですわ。

 昨年の函館記念は8日目ですが典型的なこのパターンでの万馬券でした。小回り平坦コースでは先行馬が揃いすぎると外枠の先行馬程1~2コーナーで外々を回らされる事となり、初めから大きなハンデを背負わされている事となりますので余程力が抜けていない限り上位入線するのが困難に成ってきます。この現象は特に中京や福島などの中距離1700Mや1800Mでハッキリと見られます。この距離では明らかに力が劣る馬でも連対する可能性が大きいですからそればかりを狙って買っていてもかなり楽しめるはずですわ。 内側の芝が痛み出し色が変わってきた辺りから徐々に差し馬天国の馬場に変化してきますがこの事は誰もが承知の上ですので、取り立てて言うほどの事も有りません。ただしそう言う馬場状態の日でも雨が降って居たりすると一転して先行有利の馬場に戻る事があります。この時も高配当を手にするチャンスですわ。差し馬がいざ追い出すとそれまで馬場の悪いところを避けて大回りしてきたロスと思った以上に馬場が柔らかいのとで思うように伸びきれません。その間に先行した馬が粘りこんで波乱を引き起こすパターンが度々見られます。

 また、雨の影響が残っている馬場状態の日はマクル脚を持った馬にも注意が必要です。もともとこの時期に出走してくる馬は中央では能力の劣る馬が多いですから、先行して直線で突き放すような味な真似の出来る馬は殆どお目にかかれませんね。前半はジックリ後方で脚を貯めて3コーナー辺りから一気にマクッタ馬が直線で先頭に立ちそのまま何とか押し切る場面もちょくちょく見れるようになりますんで人気が無ければ積極的に狙って面白いと思います。

ダート戦はまず〝買うより観る〟に徹し、後につなげろ

二つ目は番組数が極端に少なくなるダート戦ですね。番組数が少ない上にクラス編成が始まり降級馬がぞろぞろ出走してきます。そこへ4歳の一線級と闘ってきた未知数の4歳馬が交じり合い、下手すると中央場所のダートレースよりもメンバーの濃いレースが出来上がる場合が有ります。そんなレース程レベルの高いレースに成り得る可能性がありますので、そのレースを当てに行くというよりも今後に繋げる為にも注意深く観察する方が良いと思います。ここらで揉まれた馬は同じ開催が続く間は同じようなメンバーと闘う事となるので何頭も連対馬が出てくるヘビー級のレベルの高いレースの可能性も有りますのでご参考まで観戦前の注意点を。

 まず降級馬で2~3戦以内にレベルの高いレースに出走していた馬が居ないかどうか注意します。その中でもLレースで先行していた馬が出ている場合は特に注意が必要です。Lレースに出走してて先行していた馬はそのレースでも同じようなペースで上級クラスの厳しさを作ってしまう場合が有りますので。 次に4歳馬ですが4歳のダート戦で名を馳せる外国産馬などと闘ってきている馬が出てくる場合も注意が必要です。そう言う馬は異常に厳しいレースを経験している可能性がありますからレース全体のペースを厳しくしてしまう可能性があります。

 こう言った馬が何とか出走しているレースではなるべく馬券は買わずに冷静にレースを観戦する事をお奨めします。

 レース観戦をするポイントは1コーナーと3コーナー、ココで団子状態になり揉まれた馬が多い場合は今後激走する馬が沢山現れてレベルが高いレースとなる可能性が大きくなりますので。