最強の法則2001年1月号

木下健の確勝システム「完結編」!!BOX買いで失われる馬券力

ワイドを狙うケース

 そろそろ私の連載も打ち切りでしょうか。

今回はページもググッと削減(^^;。そう言えば最初は3回の特集と言うお話で掲載して頂いたものでしたが、振り返ればすでに2年。そろそろお役御免の頃ですわ…と思っていたら次号もページはあるとのこと。

 ただ、コーナーとしては新装するということなので、お楽しみに待っていてください!

 先月号に書いたチャートのⅥ・Ⅶの説明が余りにも大雑把でしたので、もう少し込み入った部分をお話したいと思います。

 Ⅵでは見送りが基本でしたが、前回は軸馬から1~2頭へのワイドも有効と書きました。この場合Ⅱの作業でヒモ馬は何頭かに絞れておりましたので軸馬の単複だけでももちろんOKです。

 ただ、Ⅵに辿り着いた原因は回収率が伴わない場合でしたので、少し発想を変えてみます。人気には拘らず予想しているわけですから思った以上に配当の良いワイドが存在する場合が有りますのでワイドを買うと言う手も有ります。

 ワイドを買う場合は軸馬から配当の良い目を1~2点だけ買うようにします。どうせ見送ってたレースなのですから、買うのなら配当の良いヤツを狙った方が面白いですからね(^^)。しかしその分、投資金額はグッと下げて外れても痛手を負わない程度にします。

 次にⅦでの買い方です。ここも本来ならキッパリと見送ってもらいたいところです。ですが自分の予想スタイルの中では、荒れる可能性が有るレースと言い換えることができるわけですから、時として大穴狙いの馬券も面白いでしょう。この場合中途半端に人気になっているような馬は頭から外して考えます。他には前回書いたような、 「ダートは前で競馬が出来る馬を買え!」 と言ったセオリーを全く無視して、逆の発想から後方からの差し馬を狙ったりします。とにかく普段では買わないような馬をわざと狙う方法です(^^)。

 また、この時はBOX馬券を用いて買うことをお薦めします。しっかりとした予想が出来ている場合は1頭の軸馬を決めて、そこから何頭かへ流す買い方を推奨しますが、こう言ったエエ加減な予想の場合はBOX馬券で結果オーライの買い方をする方が吉と出ることが良くあります(^^;。

 この場合も投資金額は微々たる物にするほうが良いでしょう。元々こんな所で勝負する気など更々ないわけですから、 「当たったら儲けモン(^-^)」くらいの軽い気持ちで穴目を狙っていきます。上手く嵌れば、普通に勝負したほどの利益も期待できるからです。

BOX馬券はペケ!

 後悔先に立たず・・ここからの話は、『見送ったら当たってた』と言う事で進めて行きます。

 これは『締め切られた』と言うのは意味合いが違います。単純に、見送ったら当たってたと言うのと締め切られたけど当たってたと言うの では月とスッポン、ウンコとキャビアほど大きな違いが有ります。 次のセリフは誰もが経験のあることです。

『今の買うてたら絶対取ってたで』 『勿体無いな・・思てた馬で決まったわ』結局”タラ””レバ”の世界ですが、買わなくて後悔する事がよくあります。

 頭の中に浮かんだ馬、または、予想していた通り、もしも買っていたら。。。って本当に買っていたら当たっていたんでしょうか(~~;)?。

 頭の中で何となく考えていて、結果が見えてから、いかにも自分の予想していた通りやって言い聞かせてるだけ、言い訳してるだけでじゃないでしょうか?正直に冷静になってみてください。

 しかもこんな場合の”タラレバ”には、たいがいBOXで買ってたらと言う補足がつくんじゃないでしょうか(~~;)?

 私のスタイルでは、きっちりと予想に自信を持って買える場合は、軸馬を1頭決め何頭かのヒモ馬に流して買います。きっちりとした予想が出来ていない場合、ⅥやⅦの時ですね。たいがいは見送りますが、買う場合はBOX馬券で小額だけ購入します。

 考えても見てください。同じ4頭を選んだとします。1頭軸馬を決めて残りに流せば3点で済む。しかしBOX買いだと6点になる。オッズにも左右されますが、平均的に同じ金額だけ投資するとすれば、軸馬を決めて買ってるほうが断然、破壊力がデカイのですよ。 最近特に感じるのは、まともに予想が出来てないヤツほどBOXを多発して使う(;)。  いや、まともな予想が出来ないからBOXでしか買えないと言うほうが的を得てるでしょうね。つまり予想レベルの低さを暴露していると思います。だから常にBOXでしか買えないヤツはハッキリ言って競馬なんか止めたほうがエエとまで思ってます(;)。

 本当は単複を当てたり、軸馬を決めれる自信なんて無いから適当にBOXでしか買えないんとちゃいますか?

 BOXで買うと自然に買う点数が多くなる。慢性化してくると低い配当は頭から面白くないと決めつける。かと言って軸馬を決めて買ってもタテ目で決まったらもったいないと女々しい考えが頭から離れない。だからいつもBOXで買う。至極簡単な理屈ですわ。そんなヤツに限って多いのが、終わってから 『単勝にしといたら良かった』『複勝でこんなに付くなら買っとけば良かった』って、いつもいつも後悔の念ばかり。そんなセリフを聞いた時、いつも思います。『あんた、その5頭も6頭もBOXにしてる中からその1頭選んで単複買えてんのかいな・・・(××;?』

 まぁタイプ的には少し違いますがいつでも総流!!で、万馬券取って自慢してるヤツはドアホ(~~;)。こいつらは典型的な現実逃避型。とにもかくにも万馬券、ハズレた時は馬券を買ってなかったと思い込めるタイプなのでハッキリ言って救いようも有りません。どこまでもお好きにどうぞ!。とわたくし個人的には思っております(^0^)

単複で予想を鍛える

 とまぁ少し過激な事を書いてしまいましたが、BOXで買って惜しい競馬ばかりをしている人は、まだまだ勝ち組みに回れる可能性があります。色々書いてもBOX愛好者には聞く耳もないでしょうが、まぁそう言わんと読んでくださいな(^^;。

 まず無駄な買い目を買わないこと。そのためには予想レベルを向上させるしか手が無いと思います。

 では、どのようにすれば予想のレベルが上るのでしょうか?。と言ってもよほどの初心者で無い限り、誰だって自分の予想レベルが低いとは思っていません。仕事でも同じように自分のレベルは低いって感じる人はそうそういないはずです。麻雀なんか特にそうですね。負けても座った場所が悪かったで済ませてる部分が有りますもんね。だからここは百歩譲って自分は予想レベルが低いと思ってください。予想レベルを上げるコツはとにかく単複!これが基礎です。

 野球でもサッカーでもゴルフでも、何をするにもしっかり基礎を学んでおく必要があります。ある程度までは、騙し騙しこなせても、それ以上には絶対に上手くなりません。それと同じ事なんですわ。

 皆が競馬してるから何となくするようになってハマり込んでいる。なんとなく馬連から始めて、今も同じスタイルだから何時まで経っても上達しないんですよ。単複をしっかり的中させる事ができるようになって初めてまともに予想が出来ている証拠です。私も今の生活が出来ているのはまさに単複のお陰ですわ。単複を当てれるようになって初めて馬連やワイドへと応用が利くと思います。

 確かにBOXで思わぬ高配当が転がり込む事がありますが、そんなモンはタマタマですわ。明日に繋がるわけがない。日ごろBOX馬券ばかり買っている人は、自分が予想していた何頭かの中に1,2,3着にくる馬が居るでしょうから、たやすく的中できると思うことでしょう。

 でも、それは単なる勘違いですわ。バラバラっと適当に組み合わせた中に、タマタマ2着になった馬が居たり、買った馬がいただけのことですわ(^0^)。

 普段から適当にしか買えてない人間が、そんな簡単に単複が当たるもんじゃないですわ。嘘やと思うなら1日3頭だけ選んで単複でコロガシに挑戦してみてください。単勝を買えば2,3着、複勝を買えば4着になるのが関の山ですわ(^0^)。1開催のうちに無事にコロガル事が何回あるでしょうか・・?

 1開催のうち最低でも半分の4回はコロガルようになったら馬連を買っても負ける事は少なくなるはずですわ。そうやって予想レベルが上がった時にはBOXなんて無駄な買い方は少なくなると思います。『今まで何て無駄な買い方をしてたんやろ』って感じる日が来ますわ(^0^)。

 読者の方には結構頭にくるような事を書きましたが、お許し願いたい(^^;。一つだけ勘違いしていただきたくないのは、こんな買い方をするのは生活していくための手段だからです。今ではそのお陰で競馬が楽しいなんてあまり感じなくなりました。ですから本当は誰もが皆、真似をする必要など無いと言うことです。

 誰もが必ずしも勝ちたいと思っているわけではなく、基本的に競馬を楽しむ事、まずそれが先決であり、勝ち負けに関しては 『出来れば最終的に勝っていればそれに越した事は無い』 と言う程度の方も多いのではないかと思いますので、『本当に勝ち組になりたいのか』『競馬を楽しめなくても良いのか』、をもう一度、自分に問いただしてみて・・・本当に勝ちたいのなら、競馬が楽しくなくなっても良いと思うのなら、先月号を含めて試してみてくだされば良いのではないでしょうか。