最強の法則2001年2月号
ものさし馬を見つけて稼ぐ!
とうとう1ページになってしまいましたが、前回書いたようなメンタルな部分までを含めた、馬券に役立つプロセスなんかの記事を私、木下健なりの経験で書きたいと思いますねん。
私は過去に本誌で『ものさし馬・ものさしレース』と言うことを書いてきたのを覚えておられるでしょうか?
まぁ最近読み始めた読者は知らなくて当然ですが(^^;
と言うことで少しおさらい程度で説明しますと、2歳や3歳春の時期では断然、能力上位の馬と同じレースを闘ったと言うだけのことでも大きな意味を持つ場合が有ります。
それが例え大きく離されて負けたとしても、馬にとってはその経験が私らの常識を超えたくらい身になっている場合が あります。
あるレースを経験した、ある馬と闘った経験をのちの予想に役立てようと言う事で『ものさしレース・ものさし馬』と名づけました。
昨年も数々の《ものさし馬》がおりました。ここでも書きましたが昨年に代表される馬はやはり、アグネスデキシィですね。
例えば昨年の京王杯3歳S。¥13370の高配当が出たレースです。このレースの勝ち馬はダイワカーソンでした。2着馬はノボジャックです。
2着馬のノボジャクは3戦目で東京ダート1400Mを古馬900万クラスの走破タイムで2着して参戦している事から3番人気と好評価されてました。しかし勝ったダイワカーソンの方はと言うと3歳戦としては実に平凡なタイムでダート1200Mを勝ち上がって来てただけですのでシンガリの11番人気でした。
この2頭に注目した場合、共通点が1つだけ有ります。それは共に過去にアグネスデキシイと対戦して2着した経験です。この時期から間違いなくG1級と感じ取れたデキシィと同じレースを経験してきたと言う事実が大きな強み、成長分になってるわけです。
ただダイワカーソンがデキシィと対戦した時のタイムに注目すれば採り立てて評価するほどのタイムでも無かったのです。しかし、競馬とは走破タイムが重要なのではなく、どんな馬とどんな競馬を経験したかという事が本当の意味で重要なんですわ。
これは昨年の一例ですが結果から導き出したありふれた必勝本的な話ではありません。
私はアグネスデキシィを相当な能力の持ち主と感じ、《ものさし馬》として注目してましたから自然に取れた馬券でした。
Aと言う馬と対戦した経験のある馬達のその後がヤケに馬券に繋がってたりする場合、《ものさし馬》として注目しておくべきです。たとえその時は大きく負けていたとしても、確実に化けてくる馬が見られます。また勝ったAと いう馬にも注目しておくといいですね。上級クラスで常に話題の中心になる馬が多いのも事実ですから。
過去にはセイウンスカイ、トゥザヴィクトリー、アドマイヤベガ、ナリタトップロードなどがAに値する馬たちでした。これらの馬達と新馬初戦や2戦目で一緒に戦った馬の中には、その場を大きく負けたにも関わらず、以降どれだけ美味しい配当をプレゼントしてくれた事か(^0^)。
さて、これら《ものさし馬・ものさしレース》が最も威力を発揮するのがこれまでの2歳戦、およびこれからの3歳戦です。
今から書く情報は、この号が発売される頃にはほとんど馬券として出尽くし、すでに過去の情報となってしまってるでしょうが、あえて《ものさし馬》として名前を挙げて おくとするなら、ジャングルポケットやネイティブハート、クロフネなど。そして《ものさしレース》として名前を挙げておくなら、きんもくせい特別などですね。
また12月初頭にもアグネスタキオンやアグネスゴールドなどのG1を狙えそうな凄い馬がデビューしてますし、これからもそう言った馬が続々デビューしてくるはずですから、そんな強かった馬と一緒のレースを経験した馬を例え走破タイムや着順が悪くとも記憶しておけば必ず美味しい配当にありつける はずです。
また年中通してですが、デビュー戦などで平凡なタイムではあっても、その後に強くなった馬を下していたり、2着や3着に敗れたまま、長期休養に入り古馬500万で復帰してくる馬にもかなりの注目が必要です。
一例ですが11月18日に1戦1勝で古馬500万で復帰してきたアラタマインディも典型的なそのパターンです。新馬戦は超平凡なタイムながらも、後のダービー3着馬アタラクシアを下していた経緯がありました。約1年間の休養後、復帰戦は5番人気、しかしきっちり連対を果たし中波乱の立役者になっています。
実際にタイムを超えたところ、数字には表れない所で大きく左右する部分がまだまだ存在します。しかし人間の記憶一つでいくらでも対応可能な部分が残されているのです。
競馬とは記憶のゲームとも言われます。最大限に人間の武器である記憶を使って正月競馬を楽しみましょう。
木下が見た!
12月3日・阪神3歳牝馬S、職人・本田騎手14年ぶり見事にG1制覇。そやけど、エエ加減にせんかい!同日・阪神7R、本田騎手騎乗のインターアプローズ(1番人気)が猛然と追い込んでウィズストリングスと2着争いに。ゴール寸前、2完歩手前辺りでインターはウィズに並んで、残り2完歩で交わすと見えた。たとえ頭の上げ下げで写真判定になっても余裕に見えた・・・驚いたのはその瞬間!!本田騎手はお尻を上げて追うのをやめ、挙句には手綱を引く仕草。なんでゴール板まできっちり追わんねん!