最強の法則2001年3月号

木下流「休養明け馬」比較術

ものさし馬が大活躍した1月

 最強の法則が店頭に並び、読んで直ぐ役立つ情報を考えてますんやけど、現実的には1ヶ月先の事を読めるハズもないしホンマ難しいですわ(^^;。

 先月号でものさし馬なるものを紹介しましたけど活用してもろうてるでしょか?。発売された翌日京成杯が行われました。

 勝ち馬はボーンキング、2着にマイネルエスケープと言う結果でした。ボーンキングは新馬戦でアグネスタキオンと、マイネルエスケープは新馬戦でクロフネと戦ってた馬ですわ。

いずれのものさし馬も、先月号で掲載した馬でしたね。

 今回はなかなかタイミング良く役立つ情報を提供できたんちゃうかなぁ・・・ って思てますねん。

 また、ものさし馬を有効に使う場合にはなるべく新馬戦、未勝利戦でものさし馬と戦った経験があるということにポイントを置いてください。その点に気ぃつけて もらえると極端な話、1点で取で取られた方もいるんちゃうんかなぁって思います。

 あ、俺?見送くって悔しい思いですわ(~~;)

 また先月号の最後では、ものさし馬の応用を記載しました。そこで名前を挙げたアラタマインディーがこれまた偶然にも1月14日京都5Rに出走してきましたね。このレースは締め切り直前まで¥1000以下の配当が無い混戦模様でしたが、2番人気で2番手以下を4馬身ブッチギリ完勝!単勝¥400は非常においしい配当やったんちゃうかなぁと思いまっせ。

休養明けの馬の取り扱い?

 例年、正月競馬では休養明けの馬が波乱を巻き起こします。今年もそんなパターンが数多く有りました。

 普通に推測するとこの寒い時にわざわざ復帰してくるって事は、何走か使って暖かくなって来た頃に目標を置いていると考えてしまいます。けど裏を返せば調子がエエからあえてこの時期でも復帰してきたとも言えますね。裏を読んで休養明けの馬を狙ってみるのも面白いと思います。

 と言うわけで、まずは休養明けの馬の取り扱い実例から報告します。過去の新聞など取ってありましたら一緒にご覧ください。

 1月8日中山8R・1番人気にティエッチグリーン。2番人気にダスティーウィン。3番人気にタイキシリウスと言う状況で、人気の3頭は共に休み明け。しかも1・3番人気馬は約8ヶ月と言う長期でした。軸を考える際に考えるのはティエッチとタイキの取り扱でしょうね。ただ私はこの2頭を比較して迷わずタイキシリウスを選択しました。

 では、どうしてタイキなのか説明しましょか。両馬は前走もティエッチが1番人気、タイキが2番人気でしたが、タイム差無しでタイキが競り勝ってました。そやけど、この事に重要性は感じません。問題はその後です。両馬共に休養に入りますがタイキはここまでに5戦を消化し、勝った事で予定通りの休養入りと読めます。一方ティエッチはここまでに4戦を消化、しかもその内容は5・3・2・2着と後一歩で勝てそうな内容です。普通に厩舎・馬主の人的な欲を考えた場合、是が非でも勝ってから休養入りさせたいハズですわな?、この状態で休養入とはあまりにも不自然ちゃいますやろうか。と言うことは休養せなあかん何かが有ったと取れますわな。

 そこで考え付く事は8ヶ月間を充実した休養に当てれた馬とそうでなかった馬との違いです。ここまで書いたらタイキシリウスを軸に選んだ理由が分かってもらえると思います。


 この時の人気の差は競馬新聞等の情報が原因やと思いますが、競馬新聞等見ない私にとって本当の理由はわかりません。分りたくも無いし、今更どうだって良い事です。しかし、情報を一切シャットアウトしてもある程度は状態を読むことは出来ます。単勝¥610はしょうもない情報が産んでくれたプレゼントやね(^^)。

人気薄『ダートの追い込み馬』が狙える時

 ではもう1点、現実に役立つものを書いておきます。HPでも書いたのですが馬券検討の時に案外気にして無い人も多かったようなので少しは参考になるかと思います。

 ダートとは、どうしても先行馬に有利な特徴があり、後方脚質の馬がダートで安定した成績を残すのは難しいものです。一般に後方脚質の馬は出走頭数が多かろうが、少なかろうがいつもの定位置に構えるのが普通です。力の抜けた馬やハイスピードの展開、または雨などで馬場が締まらないとなかなか届かないという現実があります。言い換えれば普段からハンデに近いものを背負って走っていると・・・。

 しかし出走頭数が少ないレースでは後方脚質馬でも狙いが立ち易くなります。特にダートの場合はこの事が言えます。なぜなら頭数が少ないと普段より全体の隊列がツマって流れるからです。例えば16頭立てのレースで後方に位置取った場合と、10頭立てのレースで後方に位置取った場合とでは、ハナを切る馬からの馬身差は明らかに違ったものになります。後方脚質馬と言うのはペース的に着いていけなくて前に位置取れないのではなく、スタート時の二の足の鈍さに原因がある場合が殆どで、その鈍さから厩舎や騎手が馬の脚質を決め付けてしまってる部分がかなり有るわけで、頭数が少なければ少ないなりの後方に位置付ける場合が殆どなのです。

 1月14日京都6Rに出走のトウヨウテーストなどは典型的なこのパターンの馬です。同馬はいつも人気にはなるが、最後方からの競馬が身に付き、なかなか信用し辛い面が有ります。しかしこの時は12頭立てと言うこともあり、比較的安心して買うことが出来ました。この理屈はレースビデオで前回までと今回との位置取りを比較してもらえれば一番納得いただけると思います。後方脚質馬は、頭数が少なければ少ないほど隊列が短くなる分、普段よりも届く可能性のある位置から仕掛けられるので馬券的にも狙い易くなります。覚えておいて絶対に損は無い筈です。