最強の法則2001年12月号

関西遠征負けの関東馬で ダート戦の大穴いただき!

 この所、田原成貴調教師の暗い話題で凹むJRAですが、昨日、安藤勝巳騎手が中央競馬の騎手試験に挑戦するというビッグニュースを知りました。

 私にとってはホンマ最高に嬉しい話で、盆と正月が3年分ぐらいまとめて来た心境です(^0^)。

 ついでに小牧太騎手なんかも移籍してもろて中央でガンガン暴れて欲しいと思いますねん。

 さて、今まで何度となく、関西と関東のダート馬における層の厚さの違いを指摘してきましたが、最近特に目立つので、いっぺんデーターできっちりと出してみたら説得力もあるんちゃうかと思いました。

 必死こいてやってたんで今回はそれをご覧いただきます。まぁ表を見ていただければ一目瞭然で今回は説明なんか要らんのちゃう?って思ってますねんけどね(^^;。

 データーは現在原稿を書いている時点の最新のもので、まとめました。(昨年の1月から本年10月14日まで。)表①と②は関西と関東の中央場所、つまり関西なら京都・阪神。
 関東なら中山・東京でのダート戦における集計です。それを「500万クラス以上のレース」「900万クラス以上のレース」と2つの条件にしてみました。

 たとえば関西で行われた500万クラス以上のダート戦だと、対象レースが489。関東では507レースありました。その中から関西では関東馬が、関東では関西馬が1頭も出走しなかったレースは当然対象外。それら省くとレース数は約半分弱になります。その結果、分母としては少し物足りなくなりますが、古い結果を引っ張り出してきたところで、経験上何ら変わりは無いと思いますので、とりあえずこれで公開することにしました。

 さて500万クラス以上ですが、関西と関東では、延べ出走頭数に若干の差があり、遠征馬の比率も異なる(関西馬のほうが遠征に積極的)のですが、シェアを比較して見ていければ特に問題はないでしょう。ここで真っ先に目が行くのは、関西馬のアウェイでの強さですね。関東・関西とも、ホーム馬の1,2,3着の実数は同じようなものですがシェアで比較すると、関西馬のアウェイでの強さが浮き彫りになります。関東における関西馬は、出走頭数のシェアが18・4%なのに、連対シェアは28%と10%も上回っています。関東馬と関西馬の実力が同等なら、出走頭数のシェアと連対馬シェアは等しくなるはず。すなわちこの結果から、関東における関西ダート馬の活躍が証明できるのです。一方で、関東馬が関西に遠征しても、関西馬のような活躍は見られませんね。

 次に900万クラス以上をご覧ください。関東を見ると、関西馬の出走頭数のシェアが7%ほど増加しています。一方、関西における比率はそれほど変わりません。賞金が多い馬に優先出走権があることなどを考えると、データー分析せずともこれだけで関西馬の層の厚さがわかるというものです。ちなみに、大幅に分母が小さくなってしまいましたが、それでもデーターとしては十分活用できると思います。

 900万クラス以上とレース条件が高くなった場合、アウェイ(=関東)における関西馬はさらに猛威を振るいます。1着馬のシェアが38・8%、2着馬のシェアが40・3%と、延べ出走頭数のシェアが25・6%を10%以上も上回っているからです。もちろんホーム(関西)では、500万以上と同様に、出走頭数のシェアに比例した成績を関西馬は残しております。

  関東において、関西馬の出走頭数自体が7%程度で増したという事実も否定できなくはないですが、出走馬が増えたからと言って、まるまる7%以上もの馬に連対を許してどうすんねん?っていうはなしですよね(^^)。言い換えると、出れば出るだけ関西馬が連対するということですやんか・・・・(^^;)。

 上記の結果から、とりあえずは関東中央場所で行われる900万クラス以上のレースで関西馬を狙わずにどうすんねん!?と判断できます。たった1頭しか出走していないレースでも積極的に狙って面白いはず。応用すると、関西に遠征して負けてホームに戻ってきた関東馬も積極的に狙ってみたいところです。ひところに比べて”西高東低”は言われなくなりましたが、今もなおダート界では生き続けているようです。それは今回のデーターである程度確信を持っていただけたのではないでしょうか。また、競馬のデーターでこれほど明確な結果が現れるものも少ないと思います。

 最後に、関東及び関西の裏開催のデーターと北海道開催のデーターを表にしたものも掲載しておきます。これらのデーターは中央に比べ、母数が少ないので信頼性に欠ける面もあるかと思いますが、中央場所同様に関西馬の層が厚いと言う結果が出ておりますので参考にしていただきたい と思います。まあ、調べるまでもなく、ダートはどこでも関西馬!!って感じですね(^0^)。