最強の法則2002年3月号

クラシックから裏街道まで“ゼニになる”3歳馬はコイツや!!

 今月の「最強の法則」では3歳馬の特集(16頁)が組まれてますが、私も昨年本紙11月号のコラムでセントライト記念終了時点でのマンハッタンカフェの菊花賞馬宣言が偶然にも的中したり、ウェブ上ではエリカ賞終了時時点でのクロフネ・ダート馬説などがこれまた偶然にも的中しまして、「おぉ?木下って馬体見れるじゃん?」ってな話に発展してしまい、スペシャル枠を組んでいただいての登場に恐縮してます(^^;;。

 で、先にお断りしておきますが残念なことに私は馬体は見れません。写真やパドックなんか見てもほとんど
解りません・・・と言いながら菊花賞ではパドックでマイネルデスポットに好印象を感じて馬連をGETしてたりもしますが・・・(^_^;。

 私の場合、レースや走ってる馬を見てると、なんとなぁくピピッ♪って来るモンがあるんですね、そのへんで見極めますねん。

今年の3歳馬は低レベル?

 今回(1月20日時点)紹介する馬の多くは自分が後々お金になると思てチェックしてる馬たちなんやけど、その前に今年の3歳馬の総体的なレベル等について自分なりの考えを書いておきます。

 「最強の法則」でも現3歳馬について色々書かれてますけど、読んでて腹が立つというか恥ずかしなるような記事もありまして、まずはそのへんにちょっと 触れてみます。”今年の3歳馬は至上空前のレベルの高さ”と言う記事を目にした記憶があります。

 私に言わせれば「おっさん、ドタマおかしいんかい?」って話ですわ(^Q^)ギャハハ。

 なんでも、オープンや重賞で勝ち馬がコロコロと替わって賞金がばらつき、その結果オープン馬が多くなり、G1に1勝馬が出れる抽選枠が無いとか・・・。そんなもん、出来損ないのドングリが偉そうに背比べしとるさかいに、そないな事になってしもてるだけやんか・・・、それとレベルの高さ、層の厚さを一緒クタにしてしもたらア カンがな(;。

 ハッキリ言うと、昨年夏から秋口にかけてデビューした中にホンマに強い馬はほとんどいてないんで、そないなことになってしもただけの話です。近年、良い素質を持った馬は、秋から年明けにかけてデビューするパターンが多い。夏場デビューのオープン馬なら、現在500万程度の馬のほうが確実に魅力が上ですわ。まとめると今年の夏~秋口デビュー馬は全体的に能力が低く、それ以降にデビューした馬は能力が高い。ただ、これも大雑把な話。高いと言っても去年の3歳馬(現4歳馬)と比べたったら可愛そうやわ。

 で、ついでなんでもう1点、何ヶ月か前の紙面で、モビーディックの新馬戦勝ちの内容から”クラシックに一番近い存在”ってな記事を書いた人達・・・。こいつら最低ですわ(^^; 。競馬って、なんでもかんでも差せば強いって思てる所がドアホ・・・。あの新馬戦でモビーディックは他馬の早仕掛けに恵まれてタナボタで勝った事くらい見抜けないようじゃダメ!。おまけにほかの馬たちが伸びを欠いたんで、凄く伸びているように感じただけの話。そんな事も判らんような、おっさんらの話は信用せんほうがエエよ(;)

王道路線で面白い馬

 さて、今回紹介する3歳馬(表①~③)ですが、一般的に強いと見らている馬の説明は極力省きます。

 だって、現時点の牡馬なら、モノポライザーにローマンエンパイア、アドマイヤドン、ヤマニンセラフィムを加えたあたりまでで春のクラシックは決着がつくと思いますし。一方、牝馬はメチャ強いと思うサーガノヴェルが外車でクラシックに無縁なので、内国産の一般的な人気所にあんまり魅力を感じませんしね。

 というわけで、もしかしたら牡馬のクラシックで一発あるかもわからんでと思う、こそばい馬を挙げてみると、タイムレスワールド・ウエスタンメジャーあたり。タイムレスは何が良いと表現できんのですが直感的に魅力を感じさせます。ウエスタンは新馬戦から不器用さが目立ち、それが抜けてくれば面白い存在になりそうです。NHKマイルCならアサクサデンエン・ゴーストスズカあたりでしょうか。

 アサクサは新馬戦の走りに荒削りな素質を感じて、順調に成長すれば非常に面白そう。ゴーストスズカはレースぶりに大人びた面を感じます。さらに、サーガノヴェルはここに混じっても良い勝負ができそう。とても奥が深く、牝馬とは思えない印象を受けます。

 牝馬クラシック路線は混戦だと思います。人気馬の陰に隠れそうなところでカネトシディザイア・マイネヴィータ・ブリガドーン・ライトハートリー。阪神JFでは、勝ち馬の次に強い内容でしたし、マイネも休養明けでアレだけ出来るなら先が楽しみです。ブリガドーンは未勝利勝ちで見せた一瞬の瞬発力に魅力一杯(京成杯では3着と好走)。

 ライトはお粗末な印象が多かった新潟デビュー組で唯一楽しみと感じた存在です。ただそれ以降、出走にコジツケれていないので終わった馬かもしれませんが。

 次にダート路線。バイオレットSから始まりヒヤシンスS⇒伏竜S⇒端午S⇒昇竜S⇒ユニコーンSと、オープンレースが6鞍組まれています。ソコにすでに頭角を現しているオープン馬が出走した場合は、とりあえず逆らわない方が良いでしょうね。

 例年の特徴としては、昨日今日500万や新馬戦を勝ち上がったばかりの馬よりも、伏竜SならヒヤシンスSに出走馬、端午Sなら伏竜Sの出走馬、というふうにオープン戦をものさしとしてとらえていくほうが役立つと思います。

 また、私がこのダート路線で挙げた馬たちは、フェスティバル以外、現時点で1400Mまでしか経験がないので、距離適性を踏まえた予想も重要になります。

 ダート路線で今後注目してみたいと目を惹かれたのが、ハードクリティック。新馬勝ちのとき、かなりの能力を隠し持っているような印象を受けました。もちろん距離の融通も利くと思います。とまぁ、好き勝手に書いたけど、世間の評価を知らないんでグリグリの人気になってくる馬を挙げてるかもしれません。(^^;。

クラシックの裏で儲けよう!

 最後に、期待馬とは別に、”おかねになる馬”を表④~⑥に挙げました。これらの馬はトライアルを含むクラシック戦線でお金に成ると言う意味では ありません。たとえば桜花賞断念組が多数出走する”わすれな草賞”や、距離に見切りをつけた馬達が出走する”こでまり賞”といった、いうなれば裏街道や平場の500万で 馬券になりそうな馬ということです。そう言う意味でも距離適正や賞金面、ローテーション等はくれぐれも見定めて狙われることをお勧めします。

 少しだけ紹介しますと牡馬芝路線のイチロースワン、この馬は距離短縮すると狙いが十分立ちそなので人気次第ではいつも狙ってみたい。オモシロイはいつ大化けが あってもおかしくない感じがしてますので、競争条件や、ローテーションに注意して買ってみたい思います。

 牝馬芝路線の中で面白そうな馬といえば、シャイニンルビーとアイノマッハの2頭。この2頭は同じ新馬戦で1,2着だった関係ですが、もしかすると地力は逆なのかも知れませんよ(-_☆)キラリ。

 ダート馬についてですが、一旦ダートを使われて高い能力を示した馬でも、厩舎や馬主等、人間の欲望でクラシックへ向け芝を使われて散々な目に遭う馬が確実に います。そういう馬はクラシックが一段落ついた夏から秋口にダートで復活するケースが多いのですが、この時期でも軌道修正する馬はいるので注意しておくに越したことは ありません。

 まぁ、これらの馬は少々期待を裏切っても何度か追いかけてる内にきっと銭になってくれると思いますよ。