「ダート1700Mと1800Mは似て非なり」-基礎編

今回は「アナログ的思考」をテーマに、データを用いない感覚的な話をさせて貰います。
データー検証もせず個人的な感覚で書くので的外れな話になるかも知れませんし、今さらな話になるかも知れませんがご了承ください^^;

ダート1700Mと1800Mは似て非なり

ダートの1700mと1800mは僅か100mの差ですけど、好走しやすいタイプは少し違うと感じてます。

文章で表現するのは少々難しいんですが、誤解を恐れず大別するなら

  • 1700Mはスピードタイプ向き。
  • 1800Mはスタミナタイプ向き。

例えば同じ先行馬でもスピードのある馬は1700mの方が好走し易く、上がり勝負を好むタイプは1800mの方が好走し易く思います。

その理由の大半は出走メンバーの違いにあると感じています。
大まかにグループ分けすると私はこんなイメージでいます。

1700mはローカル競馬場で比較的平坦の小回り。
さらに直線距離が200m台と、最後は垂れるのを覚悟でスピードで押し切る事も可能なので、1400mに出走するようなスピードタイプでも好走は難しくありません。

事実、1400m主体に使われてる馬の1700m出走は非常に目立ちます。

一方1800mは主に中央場所に設置された条件で、起伏があり直線距離も300~400m台になります。
スピードだけで押し切り難くくなるので、スピードタイプの参戦が減ってスタミナ勝負になる確率が上がりるように思います。

流れが速くなりがちという点では1700mの方が差し馬向きと言えますがが、流れが向いても直線の短いコースで差しきるのは簡単ではありません。

このようなコース形態の違いから、出走馬のタイプが少し異なってくるように思います。

ローテーションに注目

中央1800m→ローカル1700mへ。ローカル1700m→中央1800mへ。
このようなローテーションは日常的にみる光景ですが、その中にはあまり深くを考えず、似たような距離というだけで転戦していると感じるものがあります。

判りやすい例を挙げてみます。

ケース1 ▼
1700mハイペースの好位で粘って好タイムを出した馬が1800m転戦で人気

ハイペースで粘るタイプというのは同時にジリっぽかったりもするので、スローの上がり勝負では一瞬で置き去りにされる場面も少なくありません。

出走馬のタイプが違うという事は逃げ馬のタイプも異なってくるわけで、前回と同じ位置に付けてもペースが落ち着きすぎて持ち味を活かせない場合が多々あります。

ケース1のような馬は、逃げ馬のタイプ次第で危険な人気馬になる可能性が高いと感じています。

ケース2▼
1800mをスローで逃げ粘って1700mへ

距離短縮に希望を持っての転戦と推測しますが、1200m・1400mで好位につけれるようなスピードを持つ馬も出走しているのが1700mです。

1コーナーが近いという事もあって先行争いは1800mよりも激しくなりがち。
仮に逃げ馬が自分だけだったとしても序盤で余計に脚を使わされる可能性は高く、ケース2のような馬は先のケースよりも危険な人気馬度が増すように思います。

大外枠に入ってしまった場合などは出走して居ないくらいの扱いでも良いと思っています。

ケース3▼
1700mハイペースで差し届かず1800mへ

こちらは逆に距離延長に希望を持っての転戦と推測しますが、前回よりもペースを握る馬のタイプが違うため流れが緩む確率が上がるので、単純に距離延長がプラスと感じません。

同じハイペースであればまだしも「先行馬有利」がダートの基本なので、後方のまま見せ場無く惨敗なんてことも考えられます。

今週から秋競馬が始まり、当分の間は1700mがなくなります。

1700m→1800mへ、或いは1900m・2000mというローテーションの中で、危険な人気馬美味しい穴馬を発見して、上手く馬券に繋げられればご報告したいと思います。

また1700m→1400mへというローテーションはプラス材料な部分が多々あると思っているので、こちらにも注目していただけたらと思います。

参考

各競馬場の直線距離(ダートコース)
1700m   1800m   1600m  
函館 260m 中山 308m 東京 501m
札幌 264m 京都 329m    
小倉 291m 阪神 352m    
福島 295m 新潟 354m    
    中京 410m    

※)京都1800mは比較的平坦で直線距離も短く、ローカル色を持つコースと感じます。