指数で予想するために_01

指数の正確性

世の中には色々なスピード指数がありますが、それらを利用するにあたって一番大切なこと、それは「指数の正確性」に尽きると思います。

例えば人気薄馬の前走指数がAだった場合、その指数が的外れなものであれば利用者はドブに金を捨てる可能性が高くなります。

指数を利用するという事はその作者に予想の何割か、いや場合によっては大半をを委ねる事になるわけで。

まあそれは競馬新聞等を使用する場合にも同じ事が言えますが、自分自身で弾きだしたもの以外を使用するのであれば、ある程度仕方のないリスクではあるのですが。

私は少しでも会員の方々のリスクを下げたいと考え、その指数が的を得たものかどうかという事に常にセンサーを張って監視しています。

だからと言って完璧なものを提供出来ているわけじゃないので申し訳なさも感じるわけで・・・(~~;

指数を常に監視する

例えば21年2月20日 阪神9Rつばき賞

お気楽予想では10頭立て9番人気のサウンドウォリアーに◎を打ちました。

なぜこの馬を◎に出来たのか?

予想ファクターの8割が指数頼みという私には特に難しい話しではありませんでした。
単純に言うと『サウンドウォリアーの2走前の指数が高いから』です。

サウンドウォリアーの2走前の指数は71でした。

指数を元に◎を打つのであれば、この71という指数が的を得たものである必要があります。

「71の可能性がある」というのと「71で間違いない」と言うのでは、同じ71でも雲泥の差があります。

的を得たものであるという確信があれば9番人気という世間の評価も気にならなくなります。

指数の修正方法について

2走前といえば8月22日小倉2Rなのですが、当初このレースには「-20」という馬場差を設けていましたが、日々指数を監視しする中で指数がやや低いという結論に至り、9月17日(木)に「-18」という馬場差に変更しました。

変更した過程を説明する前にまず、日々どのように指数を監視して修正しているかを簡単に説明致します。

ポイントは「そのレース出身馬が1~2走後にどのような成績で、どのように指数を上下させているか」です。
こう言ってしまうとありきたりな話しなのですが^^;

出身馬の多くが指数を軒並み上昇させて好走しているようなら、そのレースの指数設定が厳しすぎたと言えますし、その逆もしかりという事になります。

ただし「出身馬の多くが軒並み」というケースは非常に稀で、「指数をあげる馬もいれば下げる馬もいる」というのが大半なので、修正するタイミングを見極めるのは非常に難しいというのが本音です。

また指数の修正は個々に行うわけではなく、基本的にはレース全体に一律で+2や-1という感じで行います。

そのため指数を上げたい馬だけに焦点を合わせて上方修正すれば、力の無い馬たちまでもが必要以上に力のある馬に変身する場合がありますし、逆に凡走した馬だけに焦点を合わせて下方修正すれば、力のある馬の存在が薄くなってしまう可能性もあります。

そういった状況を踏まえながらどの程度に修正するのが妥当かを、個々の成績と相談しながら全体的な判断をするのですが、最終的な修正度合いは経験値からくる、いわゆる「勘」に頼ることが多くなってきます。

指数修正に至るまで

8月22日小倉2R出身で、修正を施す以前の9月13日(日)までに出走した馬は以下の3頭だけでした。

エナジーロッソ 着→
ジョウショーペース 着→
コンセプト 15着→

指数的な変化は

エナジーロッソ 5957
ジョウショーペース 5056
コンセプト 4054

3頭の成績と指数は軒並み上昇傾向にありましたが、この程度の結果では指数を修正する理由のきっかけにもなりません。

この日は10Rにも同じ芝1800がありました。(10R宮崎特別)

この宮崎特別出身馬が9月13日(日)終了時点で非常に優秀な結果を残しておりました。
しかも西日本スポーツ杯では宮崎特別出身馬が1~3着を独占。

ナイトバナレット 着→
デクレアラー 着→
ゼンノジャスタ 着→
ギャツビー 着→

結果と照らし合わせますと10R宮崎特別に当初設定した指数が低すぎたのは一目瞭然です。
そこで設定が厳しすぎたと判断し、馬場差を甘くして指数を上方修正しました。

指数設定の基本はクラスが違っても同日同距離の同タイムは同指数になるよう設定します。(*1)
なので10Rの馬場差を甘くすれば、2Rも同じだけ甘くする必要があります。

つまり10R宮崎特別に連動する形で2Rの馬場差も上方修正する運びとなったのでした。

(*1)状況によっては基本を度外視した設定を行う場合もあります

滑らかな上昇もしくは平行線を心がける

20’8/22 小倉10R宮崎特別

古馬の場合は特にですが、レース全体で大幅な指数成長をみせる馬は少ないので「滑らかな上昇」もしくは「平行線」が的を得ていると考えています。(指数を下げる場合はこの理屈に比例しません)

10R宮崎特別には当初「-11」という馬場差を設定してありました。

しかし1走後指数をマークする過程で、修正指数よりも修正指数の方が「滑らかな上昇」もしくは「平行線」で自然な印象を受けます。

そうすることで着順的にも整合性を感じられるため「-09」という馬場差が適切であると判断しました。

この関連で2Rの馬場差修正も必要になってくるわけですが、修正した10Rの指数が適切という自信を持てたなら、2Rも適切であるという自信を持つべきだと考えています。

そして2R出身馬の先週までの結果(2月28日終了時点)は以下のようになっており、「滑らかな上昇」と言う観点からも修正指数よりも修正指数の方が適切であると自信を持って言えます。(馬場差の修正は-20→-18)

20’8/22 小倉2R

これら説明でサウンドウォリアーの2走前指数71に自信を持てた理由を理解して貰えたのではないかと思います。

『OKマーク』(*1)で指数に自信が持てる

21’2/20 阪神9Rつばき賞

指数が適切であるかどうか。
私はTARGETをこういう風に活用しています。

つばき賞の出馬表の馬柱を拡大しました。

赤で囲った部分が2走前です。

緑で囲った部分に『OK』(*1)の文字があります。この印が的を得た指数である事を示します。

青で囲った部分に『修↑』の文字があります。この印は馬場差を上方修正した事を示します。(修↓は下方修正)

オレンジで囲った部分が指数です。

紫で囲った部分が前走なのですが、ここには『OK』の文字が殆どありません。
その理由は出走頭数が少なく、まだ検証が完了していないためです。

指数は設定すればそれで終わりではなく、アルファベースではその指数が適正かどうかの検証を終えてようやく完了であると考えています。

ただし検証が完了していないからその指数は適正では無いということではありません。
全指数を熟考のうえ設定しておりますので適正である自信はあります。

しかしどれだけ自信があっても経過観察すると違和感を覚える場合があるのも現実で、違和感を感じた時点で積極的な修正を行っています。

私はこの『OKマーク』があることで、予想に自信を持てることが多くなりました。

話しが長くなりましたので今回はひとまずここで終了とし、続きはまた次の機会に。

(*1)OKマーク』をアップデートしました

2021年某日、こちらで説明した[OK]は[◇]に変更しました
検証待ちのレースに表示されていた[調]は何も表示せずに空白のままとしました
さらに[期薄]と表示していたものは[▼]に変更し、全て記号に統一しました

さらに今回新たに↑↓の記号を追加しました
指数を検証した際に上方修正したものに↑、下方修正したのもには↓という意味です
表記は[◇↑][◇↓][▼↓]となります

※ 時折、赤いフォントの記号が交じりますが特別な意味はございません