地方競馬、合言葉は「山?」「川?」

木下さんが関西在住のため、阪神・京都の両競馬場が会場となることが多かったアルファベースの会員さんのオフ会。いつしか関西を飛び出し、北海道(函館・札幌)~九州(小倉)まで日本各地に遠征。

私、クマゴロウもオフ会には幾度となく参加して、競馬場行脚の旅を楽しんでおりました。

同じ関西在住者ということもあり、競馬場では木下さんの近くに陣取ることも多く、いろいろな話を聞かせてもらっていて‥確か、阪神競馬場でのオフ会での出来事。

アルファベースをチェックして、予想を考えている私に、

師匠

クマゴロウさん。次のレース、『山』に注目でっせ。

クマゴロウ

え?なんですって…山?

謎の山ワードと出会ったのです。

キーワードは「山?」

突然、言われた「『山』に注目」の一言。

出馬表に目をやるも、馬名に、ヤマノの冠名も、〇〇マウンテン田騎手も、山○調教師も見当たりません。

クマゴロウ

どこにも、山が見当たりませんけど?

師匠

見つかりませんか?フフ…これですわ。

木下さんが指さす先を見てみると‥

※画像はイメージです。

師匠

この馬の前走の園田競馬場のレース名。ここに『山』…入ってまっしゃっろ。

クマゴロウ

ほほう。確かに『山』が入ってますな…で、注目というのはどういうことでしょうか?

師匠

地方競馬のレースなんで、指数は無いんですが「山」のつくレースの出身馬が、中央(JRA)にきた(出走)時に、たまに穴を開けてますねん。

クマゴロウ

マジですか〜!でも、2桁人気でっせ。

師匠

まぁ、見ときなはれ。


レース結果といえば…『山』レース出身馬は1/2馬身差の4着(だったような覚えが…)。結果としては、馬券にはならない着順だったのですが…

師匠

あわや!でっしゃろ。一歩間違えば3着、馬券圏内でっせ。

レベルの高い地方レース?

師匠

なんとなくなんですが…この”山”の付く「山シリーズ」のレースって、レベルの高いレースが潜んでいるかも?と思ってますねん。

クマゴロウ

地方版、レベルの高いレースってことですか?

皆さま、ご存知だと思いますが「レベルの高いレース」をおさらい…

「レベルの高いレース」とは?

普段レースリプレイを見ている中で「楽なレース」もあれば、逆に「厳しいレース」がある事に気づく。この「厳しいレース」で揉まれた馬は、その後激走することが多いのを発見。

木下はこの理由を”ストレス”や”流れ”という言葉で考えているが、本当のところは自身も定かでない。ともあれ、この考え方を取り入れる事によって大きな成果も挙げている。

またこれは指数では表せないものだが、木下自身実際の馬券購入の際は苦心して出した指数よりもこちらを優先することさえある 。「レベルの高いレース」は月刊誌「競馬最強の法則」でも公表されており実績を得ていた。

クマゴロウ

これは、いいことを聞きました。合言葉は『山』ですな!!

師匠

『山』でっせ。( ̄ー ̄)ニヤリ


ちなみに、この「山」シリーズというのは…

園田競馬場のHPによると…

「JRAの未勝利クラス競走を、県内および近隣の山の名前を冠とした『山特別』とし、JRAに所属する馬と地方競馬に所属する馬の交流競走を実施している。」とのこと。

山特別レース(山シリーズ?)は、広峰山特別・水晶山特別・三熊山特別・金剛山特別・三室山特別・神鍋山特別・六甲山特別・氷ノ山特別などがあります。(園田競馬場のHPより抜粋)

山シリーズ出身馬は走るのか?

この「山シリーズ」、レベルの高い地方レースが潜んでいるか?

出走馬の後の成績を見てみないとなんともいえません。そこで、山シリーズ出走馬を、ざ~っと調査してみます。

2020年の成績は…

7/22 三室山特別
・2着馬 メイショウマコモ / 次次走3歳未勝利 9番人気3着

この年の山シリーズは不発多し。

2021年の成績は…

6/3 三熊山特別
・2着馬 タガノリバイバー 次走3歳未勝利 6番人気1着
・3着馬 ドローム 次々走3歳未勝利 9番人気1着
・5着馬 ハクサンハーバー 次々走3歳未勝利 6番人気1着

7/8 三室山特別
・2着馬 マックスウォリアー 次走3歳未勝利 1番人気1着

注目すべきは、「三熊山特別」でしょうか。

2022年(11月現在まで)の成績は…

3/24 摩耶山特別
・ 2着馬 タガノタンゴ 次走3歳未勝利 4番人気2着

5/26 水晶山特別
・6着馬 エムリエール 次走3歳未勝利 10番人気で2着

7/13 神鍋山特別
・2着馬 ワンダーブレット 次走 3歳未勝利 6番人気で2着
・3着馬 キージュピター 次走3歳未勝利 7番人気で3着
・5着馬 ロックバウンド 次走3歳未勝利 9番人気で2着

今年は「神鍋山特別」が好調でした。

まったく走らなかった年もありますし、「同じ名称のレース出身馬が良く連帯している」というわけでは無さそう。

ちょっと軸にすることは難いかもしれませんが、たま~に思い出して、紐の最後の一頭に入れるというのはありかもしれません。

「川」シリーズも発見!

さてはて、また別のオフ会。

出馬表を見ていると、園田競馬場で開催された「川」のレース名を発見。

クマゴロウ

あ!この馬の前走、園田競馬場「川特別」で走ってますわ。

師匠

え、マジですか?どれどれ…ここは、軸にせなあかんのとちゃいますか?!「山」ときたら「川」ですやん!

「また、JRA1勝クラスとの交流競走を、同じく川の名前を冠した「川特別」として実施している。」とのこと。(園田競馬場のHPより抜粋)

と、意気揚々に券売機に駆込む、おっさん二人。

馬券を握りしめて、レースを観戦するも…

最終コーナーを待たずに、軸馬は、先頭からは遥か後方。そこから怒涛の追い込み!なんてことにはならず、歩くようにゴール板を過ぎていきました。

「川シリーズ…ぜんぜんあきまへやん。」と、うつむく中年男二人。

地方版レベルの高いレースを発見するのは、まだまだ先のようです。

山だ!川だ!と一見ふざけているようですが、そんな会話から「レースや馬のことを覚えている」、「馬券のヒントに気づく」、なんていうのもよくある話。

まぁ何事も遊び心が必要ということではないでしょうか…と思いつつ~

皆さま、レベルの高い地方レースを発見の際は、是非、掲示板でお知らせください。情報、お待ちしております。

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