引退の花道を飾れるか?-2024編-

2024年2月末、この時期がやってきました。

こんにちは。スタッフのクマゴロウです。今日は、少し早いですが「卒業」の話題です♪

今年も、この時期がやってきました。

それが2月末の騎手/調教師の引退。

2月末を待たずに「免許を返上します♪」もあるようですが、多くの騎手・調教師はこの日、引退を迎えます。

今年の競馬ニュースを見てると、「〇〇調教師、引退は3月5日」となっていて、「あれ?2月末で引退じゃなかったっけ?」と思い、調べてみると…

競馬施行規約/規程

JRAでは「2月末で定年・勇退する調教師の免許満了日は2月末日であるが、この日が「木曜日、金曜日または土曜日」となる場合は、特例により「満了日後の最初の火曜日」まで免許期間が延長される。」という競馬施行規約/規程にのっとって、今年は3月5日となっている。

(ラジオ日経ニュース/wikipediaから抜粋)

2月末日が何曜日かによって、引退の日が変わる…知りませんでした。

ちなみに、調教師の定年は70歳。

調教師は、農林水産大臣の認可を受けた日本中央競馬会/地方競馬全国協会が試験施行&免許を交付しているという『国家資格』

騎手には、定年というものは無いようで「本人が辞めます。」となるまで、現役です。

2024年に引退するのは、飯田雄三、加用正、小桧山悟、高橋裕、中野栄治、松永昌博、安田隆行(敬称略)の調教師7名と、秋山真一郎、川島信二、藤井勘一郎、北沢伸也(敬称略)の4名。

小倉競馬場で引退セレモニーが行われる予定の秋山真一郎騎手は、2012年にGIを2勝しています。(阪神ジュベナイルフィリーズのローブティサージュ、NHKマイルカップのカレンブラックヒル)

引退の花道を飾った方々

もう二十数年前の競馬を初めて間もないころ「今日は〇〇JKを勝たすために、厩舎サイドも、まわりの騎手もおぜん立てしてくるで~」なんて話を、この時期に聞いた覚えが。

話の真偽は定かでないが、「引退する騎手に花道を飾らせたい。」という気持ちもよくわかる。

「現役の最後に勝利し、引退の花道を飾れた騎手・調教師はどのくらいいるのか?」と思い、調べてみました。

現役最終日・最終戦を勝利で飾った騎手は誰?

過去5年間(2019年~2023年)、2月末の現役最終レースについて調査してみたところ…勝利したのは0人

G1ジョッキーの福永祐一JKの現役最終戦は5着、蛯名正義JKは4着、四位洋文JKは7着という結果。う~ん、勝ててはいませんでした。

ただ、現役最終日には1勝(福永JK・四位JK)、もしくは、2勝(蛯名JK)されていて「最終レースはダメだったけど、最終を迎えるまでに1回は勝っている」という成績。

※2021年に三津谷隼人JKが現役最終レースで優勝してますが、これは2月末ではなく、5月に行われた障害レースということで除外してます。

「現役最終日に、1勝出来るのはG1を勝ったことがある騎手のみ」その中で「最終戦で有終の美を飾れるJKはほとんどいない。」という残念な結果となりました。

有終の美を飾った騎手

有終の美を飾った騎手といえば、2006年引退の松永幹夫JK(現調教師)。本人も「神が降りてきた」とインタビューで言っているくらい、現役最終日のメインレース「阪急杯」で1着(11番人気)。現役最終レースでは1番人気で1着!この勝利でJRA通算1400勝で、ドラマチックに引退。

その他、2012年に引退した高橋亮JKは、同年、調教師を引退する父(高橋隆調教師)の管理馬で引退レースを勝利してます。

現役最終日・最終戦、調教師の場合…

調教師についても、同期間(2019年~2023年)調べてみました。

現役最終日に1レースでも管理馬が勝利しているのは引退調教師35名中、浅見 秀一・高橋祥泰・藤沢和雄・星野 忍・松田国英・作田誠二・山内研二(敬称略)調教師の7名。

その中でも、5名がJRA通算勝利が600勝以上していることから、実績が無いと引退の日に勝利するのはムズカシイといった感じ。

現役最終レースで出走管理馬が勝って有終の美を飾ったのは、2021年の星野忍調教師のみ。ただし、星野調教師はJRA通算131勝と勝利数は少な目です。

親子で勝利を達成できるか?!

武邦彦調教師の引退日(2009年2月28日)は、息子JK(豊・幸四郎)が出走全頭に騎乗。

幸四郎JKが1着になるも、天才武豊JKは勝利できずという結果、そうそううまくはいかず。

2024年2月末、引退組を狙う?

さて、今年、現役最終日を迎える騎手と調教師。

G1を勝ったことのある秋山JKなら、最終日に1勝はあるかも?

2019年~2023年の調査から考えると、現役最終レースで勝つのはムズカシイと思われますので、それまでのレースが狙いかも?

そして、引退する調教師では、JRA通算の勝利数が多い加用正調教師(638勝)、安田隆行調教師(965勝)の管理馬に注目!?です。


★秋山JK引退式の様子は、JRAのYouTubeチャンネルでも配信予定。

秋山JKファンの方は、必見です!