“A-base分析官” クマゴロウ『赤CL1を狙う!』

こんにちは。スタッフのクマゴロウです。

あっという間に時間が過ぎ…もう夏競馬の終わりが見えてきました。

今日は、前回の続き「“アルファベース分析官” クマゴロウ」シリーズ。『CL1を狙う!』(CL1の馬券術)をおおくりします♪

「CL1」を復習します。

前回の記事から、まずは簡単に「CL馬」と「CL1」をおさらい。

「CL馬」とは?

アルファベースではクラス(新馬/未勝利・1勝・2勝・3勝・オープン・Gレース)レベルをこのように設け、基準値を満たす指数は出馬表で『赤』。基準値より-1~-3は『青』。-4~-6は『緑』で表示。

成長期にある2・3歳馬の基準値は年間を通して変動します。

クラス基準を満たす『赤』とクラス基準にやや足りない『青』の馬に、さらに『過去5戦以内』かつ『過去8か月以内』という縛りを持たせ、それをクリアした馬をCL馬と名付けています。

CL馬 C=クリア・L=レベル

「CL1」とは?

クラス基準を満たす『赤』とクラス基準にやや足りない『青』の馬に、さらに『過去5戦以内』かつ『過去8か月以内』という縛りを持たせ、それをクリアした馬(CL馬)が、出走馬中1頭だけいるレース

CL1には、赤CL馬が1頭の赤CL1と、青CL馬が1頭の青CL1の2タイプがあります。

赤CL1の狙い方?!(単勝)

さて、クラス基準を満たす「赤CL1の狙い方」を探ってみます。

単勝1.5倍台以下の馬は、ほぼ馬券圏内(281レース中、飛んだのは8レース)という好成績で、勝率は4割を越え、連対率は6割の赤CL1馬。

その数字の高さから、単勝・馬連の軸と考え検証していきます。

まずは単勝。赤CL1馬の勝率は芝レースは36%。ダートレースは48%と、約半分の馬が勝利。

オッズとの関係を見てみると、芝・ダート共、単勝1倍台の時は約60%(芝60%・ダート63%)が1着。

単勝2倍台になると、少し勝率が落ちて34%。内訳は芝23%・ダート46%で、ダートの方が優秀です。

単勝3倍台以上になると、さらに落ちて20%。内訳は芝17%・ダート23%と、芝とダートの差がなくなっていきます。

1倍台だと、配当的にはモノ足りない金額になってしまいますが「この馬が1着!それ以外は考えられない!」というレースなら、単勝もあり。

特に半数近くが勝利する、2倍台までのダート赤CL1馬、狙い目です♪

さらに深堀!(単勝編)

単勝オッズと成績の関係を見ていると、ちょっと変わった傾向を発見!

ダートレースのオッズ2.2倍、2.5倍、2.8倍の馬の成績が極端に悪く、勝率が20%までダウン!(*ダート単勝2倍台の勝率は46%)

芝レースの場合は、2.2倍の馬が1頭だけ勝利した以外、2.5倍、2.8倍の馬は1頭も勝利していない!(赤CL1リャンウーパーの法則?

信じる?信じない?「岩田JK、単勝1.5倍の法則」

赤CL1馬、「単勝1.5倍台以下の馬は、ほぼ馬券圏内、飛んだのは8レース」という成績なのですが…その飛んだ8レース中、3レースに騎乗していたJKが!

それが、岩田望来JK!!しかも、とんだレースの単勝オッズが、すべて1.5倍!というおかしな法則あり!『赤CL1レースの単勝1.5倍の岩田望来JKには、気をつけろ!』

「単勝1倍台では、満足できない!」…そんな穴党のために、5番人気以下、オッズ10倍以上の馬についても調べてみました。

残念ながら、5番人気以下の馬が1着になるのは稀で、281レース中、2022年萩ステークス・トップナイフの単勝¥1800と、2020年2勝クラス・カラテの単勝¥2150の2レースのみ。(ダートは0勝で、2着1回、3着1回。)

ちなみに…2頭ともXのつく、ランキング馬でした。※カラテ=DX / トップナイフ=X

連軸に最適?馬連・馬単は?

「次に、馬連(連対率)の連軸馬としてはどうか?」を検証していきます。

オッズ別に調べてみると1倍台の馬の連対率は84%(芝83%・ダート85%)。

2倍台になると51%(芝45%・ダート58%)と落ちるものの、ダートレースは6割近い連対率!

3倍以上になると30%(芝24%・ダート37%)と、さらに落ちますが、同期間(2020年-2022年)のダートレースで単勝3倍以上馬の連対率(11%)と比較すると、かなり優秀だと思われます。

ちなみに馬連の平均配当額を見てみると1590円(芝1470円・ダート1640円)。

意外に配当がつくような気はしますが…金額の分布をみると、800円以下が50%を占めています。(そのうち、500円以下は約38%)

スイチならともかく、何点かに流す場合、トリガミにならないために相手を絞らなくてはいけません。

そこで対抗馬について考察してみました。まずはランキング馬から…

ABCDEランキング馬の占める割合は、全体の69%(BXのような、ABCDランキングとXYZランキングの組み合わせも含む。)※赤CL1馬=A馬というのが大半を占めるため、馬連相手がA馬というケースは極端に少ない

そして、XYZg単独のランキング馬が占める割合は、全体の13%。

対抗の候補としては、ABCDEランキングを中心に考えるのが良さそうです。

ランキング馬別の配当を見てみると…

ランキング別・馬連平均配当額

相手Bランク馬、馬連の配当平均は600円。

Cランクの場合は800円。

Dランクの場合は1660円。

Eランクの場合は1600円。

XYZgの場合は1670円。

ランキング馬以外(無印)は2160円。(*1円の値は切り捨て)

馬連・赤CL1馬一頭流しの場合、「平均配当が600円。5点以内(例えば、ABCDEの5頭へ)の購入なら、計算上はプラスになるんとちゃうの?」と、調べてみましたが…

残念なことに、配当が500円以下の割合が60%。200円台、300円台の配当も多いので、5点流しの場合、的中したとしてもトリガミに。

「いやいや、そうは言っても、高配当もあるんとちゃうの?」と調べるも、馬連万馬券は2レースのみ(全体の1%)しかありませんでした。

「馬連が安い場合は、馬単は?」と思うも、人気順(例:1番人気⇒2番人気)で決まった場合、配当が少しは高くなるものの馬連とあまり変わらず…

ただ、裏が来た場合は配当が2倍近くになるので(馬単払い戻し平均額は2960円)、馬単(裏)購入はひとつの作戦かもしれません♪

三連複、三連単なら狙えるか?

単勝、馬連(人気順で決まった馬単含む)とも、配当が低いのが難点。

ただ、「勝率・連帯率の高さから、三連複・三連単は狙えるのではないか?」と考え、分析してみます。

まずは、三連複・三連単の相手構成から。

馬連の時と同じように、まずはランキング馬を中心にみてみます。

三連複・三連単の相手構成(ランキング馬)

赤CL1馬以外で、馬券にからんだ馬の76%がランキング馬。その中で、B・C・D馬の占める割合は50%!※赤CL1馬=A馬というのが大半を占めるため、3連複相手がA馬というケースは極端に少ない

「赤CL1馬軸で、あとはB馬+C馬+D馬を買っておけば、それで当たるんとちゃうの?」と考えた私、調査します。

三連複、ランキング馬で決まるのか?!

赤CL1馬ーBーCで決まったレース13レース(7%)で、払い戻し平均額は870円。

赤CL1馬ーBーDは15レース(9%)で、払い戻し平均額は1100円。

赤CL1馬ーCーDは9レース(5%)で、払い戻し平均額は2770円。

三連複、「赤CL1馬ーB馬ーC馬」「赤CL1馬ーB馬ーD馬」「赤CL1馬ーC馬ーD馬」で決まったレースは、全体の21%。

配当は安めですが、購入点数が少なく済むため、的中した場合は、その組み合わせによっては十分プラス?になるのではないでしょうか。

ただ、悩ましいことが一つ…

「赤CL1馬ーBー無印」(22レース・13%)「赤CL1馬ーCー無印」(22レース・6%)「赤CL1馬ーDー無印」(22レース・5%)で、決着したレースが24%もありました。多頭数のレース…無印、むっちゃいるやん…

さらに深堀!(三連複編)

組み合わせについて?深堀してみたところ…こんな傾向を発見!

未勝利・1勝芝レースは、ランキング馬組み合わせを!(未勝利・芝は31%。1勝クラス芝は50%が、ランキング馬での組み合わせで決着)。

未勝利・1勝クラスのダートレースは、「赤CL1馬ーB、C,Dー無印」に注目!(未勝利・ダは32%。1勝クラス・ダは26%が、ランキング馬+無印で決着)。

続いて、三連単を分析してみます。

三連複と同様に「赤CL1馬+B馬/C馬/D馬」で決まったレースは全体の21%あります。(配当平均は¥6490)

ただ、ランキング順の決着となるとグンと減って、全体の8%(配当平均は約¥2800)。

これは2着にC馬(もしくはD馬)が入り、B馬が3着になってしまうことがあるため。

以下のグラフを見ていただければわかりますが、2割程度、B馬が3着になっています。

「さすがに、赤CL1馬の一頭軸マルチ=相手BCD馬では購入点数(18通り)が多すぎやん。点数を絞る良い作戦はないのか?」

調べてみると…三連複と似たような傾向があることを発見!

さらに深堀!(三連単編)

未勝利・1勝芝レースは、ランキング馬通りに決まりやすい!(未勝利・芝は23%。1勝クラス芝は38%が、ランキング順で決着。)

未勝利のダートレースは、ランキング逆転現象が起きやすい!(未勝利・ダはランキング順に決まったレースが13%に対して、ランキング逆転で決まったレースが24%ある。)

これで、少し買い目を絞れそうです♪

青CL1の狙い方?!

続いて、青CL1の狙い方を!…と思いましたが、赤CL1の分析が長くなってしまいましたので、次回へ持ち越し。

引き続き、皆様のアルファベース活用のお役に立てるよう、研究を進めていきたいと思いますのでご期待ください!

最後に、赤CL1のとっておき?情報を…

発見!赤CL1馬の法則?!(とっておき?編)

未勝利の牝馬限定戦は、芝・ダートとも100%馬券圏内に来ている!

騎乗数が少ないのですが、M.デムーロJKの芝レース芝・ダート問わず浜中俊JKは、赤CL1馬を100%飛ばしてますので要注意!

※2020年~22年の情報をもとにしてます。今年も同じ傾向にあるかどうか?…参考程度の取り扱いでお願いします♪


アルファベース分析官” クマゴロウシリーズ

・集計にはTARGET JVとJRA-VANのデータや、EXCELなどの表計算アプリを活用し集計しています。

・集計には、細心の注意を払っておりますが、データ量が多いため、いくつか見落としているデータがあるかもしれませんが、その際はご容赦くださいませ。